【投資部門別売買動向】海外勢が2週連続で買い越す一方、個人は5週ぶりに売り越す (5月第1週)
●海外勢が2週連続で買い越す一方、個人は5週ぶりに売り越す
東証が13日に発表した5月第1週(6日～7日)の投資部門別売買動向(現物)によると、連休中に欧米株市場で波乱がなかったことから買い戻しが膨らみ日経平均株価が前週末比545円高の2万9357円と5週ぶりに上昇したこの週は、海外投資家が2週連続で買い越した。買越額は2152億円と前週の184億円から急拡大した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で3週ぶりに買い越した。買越額は3268億円だった。現物と先物の合算でも3週ぶりに買い越し、買越額は5420億円だった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行も4週連続で買い越し、買越額は478億円と前週の157億円から拡大した。
一方、個人投資家は5週ぶりに売り越し、売越額は1514億円と3月第3週以来の大きさだった。前週は1372億円の買い越しだった。投資信託は2週ぶりに売り越し、売越額は883億円だった。
日経平均が5週ぶりに反発する中、海外投資家が2週連続で買い越す一方、個人投資家は5週ぶりに売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (5月6日～7日)
東証・名証２市場の１・２部と新興企業向け市場の合計［総合証券ベース（全50社）］
※単位：億円（億円未満切り捨て） ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
5月 ―――
第1週 2,152 478 ▲1,514 [ ▲1,303 ▲211 ] 29,357円 ( +545 円)
4月 ―――
第4週 184 157 1,372 [ 669 703 ] 28,812円 ( -208 円)
第3週 ▲172 256 4,048 [ 2,283 1,764 ] 29,020円 ( -662 円)
第2週 ▲311 416 295 [ ▲311 606 ] 29,683円 ( -84 円)
第1週 4,355 ▲2,265 1,231 [ ▲187 1,418 ] 29,768円 ( -85 円)
3月 ―――
第5週 895 ▲1,637 ▲580 [ ▲1,162 582 ] 29,854円 ( +677 円)
第4週 ▲3,729 ▲5,019 3,069 [ 2,155 913 ] 29,176円 ( -615 円)
第3週 4,088 ▲2,222 ▲3,186 [ ▲4,051 864 ] 29,792円 ( +74 円)
第2週 3,008 ▲2,721 ▲3,048 [ ▲3,203 154 ] 29,717円 ( +853 円)
第1週 417 ▲4,523 720 [ ▲22 742 ] 28,864円 ( -101 円)
2月 ―――
第4週 ▲3,811 ▲2,098 4,695 [ 2,512 2,182 ] 28,966円 ( -1051 円)
第3週 ▲382 ▲1,929 ▲29 [ ▲1,335 1,306 ] 30,017円 ( +497 円)
第2週 3,451 ▲741 ▲4,303 [ ▲4,468 165 ] 29,520円 ( +740 円)
第1週 4,215 ▲1,538 ▲4,041 [ ▲3,967 ▲74 ] 28,779円 ( +1115 円)
1月 ―――
第4週 ▲748 ▲1,028 4,300 [ 1,877 2,422 ] 27,663円 ( -968 円)
第3週 ▲1,340 ▲1,718 1,700 [ 278 1,422 ] 28,631円 ( +112 円)
第2週 2,614 ▲2,169 537 [ ▲770 1,307 ] 28,519円 ( +380 円)
第1週 3,647 527 ▲2,821 [ ▲3,128 306 ] 28,139円 ( +694 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース