株価指数先物【寄り前コメント】 ハイテク株上昇によってNT倍率が高まる可能性も、15.00倍接近で強弱感

市況
2021年5月17日 8時29分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 28280 +240 (+0.85%)

TOPIX先物 1890.5 +9.5 (+0.50%)

シカゴ先物 28310 +270

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。長期金利の低下によりインフレ懸念が和らぎ、買い戻しの動きが強まった。ハイテク株を買い戻す動きからナスダックが2%を超える上昇となったほか、NYダウは25日移動平均線を上回っている。S&P業種別指数は全ての業種が上昇しており、半導体・同製造装置、エネルギー、自動車・同部品の強さが目立った。

シカゴ先物清算値は日中大阪比270円高の2万8310円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比70円安の2万7970円で始まり、2万7930円まで下落した後は、2万8000円を挟んだ保ち合いでの推移に。しかし、米国市場の取引開始後に切り返すと、一時2万8320円をつける場面も見られ、2万8280円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップアップからのスタートとなり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などを買い戻す動きが先行しそうだ。VIX指数は18.81で終えており、再び75日移動平均線を下回り、ボトムレンジに低下している。また、国内では14日に1000社近い企業の決算発表が通過したことにより、これまで決算内容を見極めるために積極的な売買を手控えていた機関投資家の市場参加が予想される。日経平均は先週の2000円を超える急落によってイレギュラー的な価格形成も見られているため、機関投資家による押し目買いなどが需給面で期待されよう。

なお、NT倍率は先物中心限月で13日に14.78倍まで低下し、14日は14.90倍に上昇して終えた。15.00倍~15.20倍のレンジを割り込んでいるため、目先的にはNT低下を想定したNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のスタンスとなる。本日は値がさハイテク株の上昇によってNT倍率は上昇する可能性は高そうだが、抵抗線に変わった15.00倍への接近局面では強弱感からNTショートのポジションを取りに行く動きを想定。また、日経225先物は5日移動平均線が2万8126円辺りに位置しているため、戻りの鈍さからこれを下回ってくるようだと、2万8000円辺りでの底固めを意識したこう着相場に向かいそうである。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.