株価指数先物【寄り前コメント】 上昇一服も押し目買い意欲は強く、徐々にロング比率を高めておきたい

市況
2021年5月31日 8時25分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 29030 -90 (-0.30%)

TOPIX先物 1942.5 -5.5 (-0.28%)

シカゴ先物 29020 -100

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

28日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックなど主要な株価指数が小幅に上昇。4月の個人消費支出統計が、食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比3.1%上昇と1992年7月以来の大きな上昇率となった。しかし、米連邦準備理事会(FRB)による金融政策に変更を与えるほどではないとの見方から、長期金利は1.58%に低下。インフレへの懸念よりも、景気回復への期待が高まる形となった。S&P業種別指数は半導体・同製造装置、不動産、公共事業が上昇する一方で、自動車・自動車部品、食品・生活必需品小売、テクノロジー・ハード・機器が上昇。 

シカゴ先物清算値は日中大阪比100円安の2万9020円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円安の2万9090円で始まり、開始直後には2万9150円と上昇に転じている。しかし、日中の大幅上昇に対する利益確定の動きが次第に優勢となり、2万9100円を挟んだ保ち合い。引けにかけては利食いが強まり一時2万9010円まで下落幅を広げる場面も見られ、2万9030円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、利食い優勢で始まることになりそうだ。28日の日中取引で日経225先物は590円と大幅に上昇し、目先的なターゲットとして意識されている75日移動平均線を捉えたこともあり、上昇一服といったところだろう。また、31日の米国市場はメモリアルデーの祝日となるため海外勢のフローは限られることから、想定内の調整といった見方に。

もっとも、テクニカル面では2万8500円の抵抗線突破によって、今後は2万8500円~2万9500円辺りのレンジに切り上がる。2万9000円を固める値動きを意識しつつ、押し目拾いのスタンスに向かおう。75日移動平均線を明確に上放れてくる局面では、2万9500円のレンジ上限へのバイアスが強まる可能性があるため、ショートを仕掛けてくる動きは強まりづらく、反対に調整局面ではロング比率を高めてくる可能性はありそうだ。

VIX指数は16.76で終え、一時15.90と4月15日以来の水準まで低下し、リスク選好となる。NT倍率は先物中心限月で14.80倍~15.00倍のレンジで推移しているが、足元ではレンジ上限に接近。テクニカル面では5日移動平均線(14.90倍)を支持線に上昇を見せており、上値抵抗線として意識される25日移動平均線(15.01倍)に接近。本日のところは方向感が出にくいと考えられるものの、スタンスとしては25日線突破からのNT倍率上昇を見込んだNTロングのポジションになるか。

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