1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ45ドル高、根強い景気回復期待

市況
2021年6月2日 7時38分

■NY株式:NYダウ45ドル高、根強い景気回復期待

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は45.86ドル高の34,575.31ドル、ナスダックは12.26ポイント安の13,736.48で取引を終了した。新型コロナワクチンの普及による経済活動の正常化期待で寄り付き後、上昇。疾病対策センター(CDC)によると、アメリカの成人で、ワクチンを少なくとも1回接種した人は5割を超えている。景気敏感株が買われたほか、原油価格の上昇を受けて、エネルギー株も好調だった。ダウは一時、最高値を上回ったが、高値圏では利益確定の売りも強く、上値が重い。ナスダックは長期金利の上昇が嫌気され、軟調に推移。長期金利が落ち着きを取り戻すとプラスに転じたが、結局小幅に下落して取引を終えた。セクター別では、エネルギーや不動産が上昇した一方、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

航空機メーカーのボーイング(BA)は、カウエンが航空需要の持ち直しを背景に投資判断を引き上げたことを受けて上昇。映画館運営のAMC(AMC)は増資に成功したことを公表し、急伸したが、増資した投資会社マドリック・キャピタルが株式を全て売却したと報じられると伸び悩んだ。原油価格の上昇を受けた業績期待で石油会社のシェブロン(CVX)が買われた。ヘルスケアのジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は、ベビーパウダーをめぐる訴訟で21億ドルの賠償金を支払いが確定し、下落した。

ビデオ会議サービスを供給しているズームビデオ(ZM)は、引け後に発表した決算・見通しがともに予想を上回った。発表直後に大きく下げたが、下げ幅を縮小している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米経済指標は強弱まちまちでドルはもみ合う

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円71銭まで上昇後、109円34銭まで反落し、109円44銭で引けた。対ユーロでドル売りが優勢となった。また、5月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回ったほか、 米5月ISM製造業景況指数の支払価格は予想以上に低下したため、インフレ高進への脅威を受けたドル買いは縮小した。

ユーロ・ドルは1.2216ドルから、1.2254ドルまで上昇したが、1.2212ドルまで反落し、1.2214ドルで引けた。ユーロ圏5月製造業PMIが過去最高を記録したことを好感したユーロ買いが一時優勢となった。ユーロ・円は134円13銭まで上昇後、133円72銭まで反落。ポンド・ドルは1.4192ドルから1.4147ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8994フランから0.8947フランまで下落した。

■NY原油:大幅反発で67.72ドル、需給ひっ迫を警戒した買いが入る

NY原油先物7月限は、大幅反発(NYMEX原油7月限終値:67.72 ↑1.40)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前営業日比1.40ドルの67.72ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは66.41ドル-68.87ドル。需給ひっ迫を警戒してアジア市場から大幅高となり、ニューヨーク市場の序盤にかけて68.87ドルまで買われた。米国株式の動向を意識して買いは一巡し、67.39ドルまで下げたが、通常取引終了後の時間外取引で68.04ドルまで戻している。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 42.92ドル +0.53ドル(+1.25%)

モルガン・スタンレー(MS) 92.11ドル +1.16ドル(+1.28%)

ゴールドマン・サックス(GS)382.44ドル +10.42ドル(+2.80%)

インテル(INTC) 56.89ドル -0.23ドル(-0.40%)

アップル(AAPL) 124.28ドル -0.33ドル(-0.26%)

アルファベット(GOOG) 2429.81ドル +18.25ドル(+0.76%)

フェイスブック(FB) 329.13ドル +0.40ドル(+0.12%)

キャタピラー(CAT) 242.76ドル +1.68ドル(+0.70%)

アルコア(AA) 40.98ドル +1.31ドル(+3.30%)

ウォルマート(WMT) 141.66ドル -0.37ドル(-0.26%)

《ST》

提供:フィスコ

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