話題株ピックアップ【夕刊】(3):ワークマン、イーブック、博展

注目
2021年6月2日 15時26分

■ワークマン <7564>  7,260円  -220 円 (-2.9%)  本日終値

ワークマン<7564>は5日続落。1日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比10.4%増と3カ月連続で前年実績を上回ったものの、4月の同24.5%増から伸び率が鈍化したことが弱材料視されたようだ。5月は降雨日が多く、日照不足から夏物衣料や防暑小物の販売が伸び悩んだ。一方でレインウェアや長靴などの雨関連商品が好調に推移し、なかでもレインコートや防水シューズなど日常生活で使用可能な商品が大幅に伸長した。なお、チェーン全店売上高は同18.9%増だった。

■イーブック <3658>  3,135円  +500 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位

イーブックイニシアティブジャパン<3658>がストップ高。1日の取引終了後、「LINEマンガ」を運営するLINE Digital Frontier(東京都新宿区)と電子書籍事業で業務提携すると発表しており、これが材料視された。この提携により、イーブックは「LINEマンガ」のバックエンド業務を受託する予定で、今年度後半から業務を開始する見込み。同社では、バックエンド業務の共通化を進めることで事業効率の改善やコンテンツ力の向上を図っていく方針で、今後同業務の共通化以外での協業も進めていくとしている。

■博展 <2173>  536円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

博展<2173>がストップ高。1日の取引終了後、中国市場の広告会社ビューティ・ワークス社と中国市場における展示会事業と広告施策全般の協業を基軸とした業務提携基本契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。両社はこれまでもパートナーとして日本企業の中国でのイベント開催や広告展開のサポート実績が豊富にあるが、今回の協業により更に両社が有するノウハウを融合し、日本企業の中国市場での体験型マーケティング活動のサポート領域の拡大を図るとしている。

■HPCシステムズ <6597>  4,720円  +700 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

HPCシステムズ<6597>がストップ高。科学技術用の高性能計算システム開発を手掛けるニッチトップ企業で、ビッグデータや人工知能(AI)分野での知見を生かし幅広く商機を捉えている。スーパーコンピュータ「富岳」を計算資源とするSaaSサイエンスクラウドにも商業展開するなど、そのサービス領域を広げている。直近では効率的な新材料開発のためのマテリアルズ・インフォマティックス(MI)ソフトウェアを開発したことを発表、今後の展開に期待がかかっている。

■IMV <7760>  606円  +70 円 (+13.1%)  本日終値

IMV<7760>が急騰、86円高の622円まで買われ今年1月以来の600円台復帰を果たした。世界的な「脱炭素」への取り組みが活発化するなかで電気自動車(EV)の普及に一段と注力する国が増えている。日本でもトヨタ自動車<7203>がEV関連投資を加速させるなど、国内大手自動車メーカーの展開も急だ。そうしたなか、同社は自動車業界を主要顧客に振動試験装置を提供し、世界的にも屈指のシェアを誇るほか、受託試験も手掛ける。自動車向けリチウムイオン電池の充放電の性能確認などでも高い実績を持っていることで、現在のEVシフトの流れに乗り収益機会拡大の思惑が浮上している。業績面も回復顕著で21年9月期営業利益は前期比2.9倍の9億9000万円予想と急変貌する見通し。

■ツナグGHD <6551>  359円  +29 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

ツナググループ・ホールディングス<6551>が大幅高で4日続伸。午前11時ごろ、同社のオールインワン採用ソリューション「Findin(ファインドイン)」が、マルジュ(東京都豊島区)が提供するシンプル・カンタンに利用できるWeb面接システム「SOKUMEN」とシステム連携したと発表しており、これが好材料視された。「Findin」は、Webプロモーションから応募管理までオールインワンで完結できる採用ソリューション。今回の連携により、Findinの管理画面内からSOKUMENの面接予約の設定、面接の管理が可能になったとしている。

■コメ兵ホールディングス <2780>  1,244円  +87 円 (+7.5%)  本日終値

コメ兵ホールディングス<2780>が大幅反発。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2024年3月期までに店舗を3倍の約150店に増やす」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、大都市で買い取り専門店を中心に100店開業するという。新型コロナウイルス対策の「巣ごもり」の最中に不用品を処分する「断捨離」ブームを背景に中古の雑貨や宝飾品などの品ぞろえを広げるとしている。

■ウチダエスコ <4699>  3,620円  +230 円 (+6.8%)  本日終値

ウチダエスコ<4699>が大幅高で5日続伸。1日の取引終了後、21年7月期の連結業績予想について、売上高を200億円から210億円(前期比21.7%増)へ、営業利益を17億円から27億円(同57.7%増)へ、純利益を12億3000万円から19億円(同59.4%増)へ上方修正したことが好感された。第3四半期累計(20年7月21日~21年4月20日)決算は、ICTサービス事業のGIGAスクール構想に関わる案件が集中したことが寄与し大幅な増収増益となった。同案件は21年3月末までの短納期であり、また案件が集中していることから、品質確保と納期順守のための諸対策コストを見込んでいたものの、着実な案件管理を徹底したことでこれらのコストを大幅に抑制。これが、追加案件の取り込みとキッティングセンターの稼働率アップにつながり、通期業績を押し上げる見通しだ。なお、同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高172億6500万円(前年同期比27.0%増)、営業利益28億9200万円(同88.0%増)、純利益20億4400万円(同2.0倍)だった。

■パンチ工業 <6165>  634円  +40 円 (+6.7%)  本日終値

パンチ工業<6165>がマドを開けての大幅高で4月1日につけた年初来高値637円を奪回、一時642円まで上値を伸ばした。金型部品製造で業界屈指の実力を持つが、景気回復期待が高まっている中国で巨大な顧客基盤を持っており、業績拡大に期待が大きい。営業利益は21年3月期が前の期比9割増の16億1300万円、続く22年3月期も36%増益の22億円と大幅増益基調を確保する見通し。株価指標面でも割安顕著で買い安心感がある。きょうの急伸後の株価換算でもPERは10倍を下回っている。

■酒井重工業 <6358>  2,310円  +143 円 (+6.6%)  本日終値

酒井重工業<6358>は急伸。午前10時ごろ、26年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、売上高300億円(21年3月期216億2400万円)、営業利益31億円(同7億100万円)を目指すとしたことから、意欲的な中計との評価が高まったようだ。売上高300億円達成のため、これまでの安定志向の経営から脱却し、北米や東南アジアを中心に需要拡大している海外市場でシェア拡大に取り組み成長を目指すとしている。また、5億~20億円規模を上限とする自社株買いも検討するという。同時に未定としていた22年3月期の配当予想を中間・期末各60円実施すると発表しており、これも好感された。年間では120円となり、前期実績の年80円に比べて40円の増配となる予定だ。

●ストップ高銘柄

ポプラ <7601>  346円  +80 円 (+30.1%) ストップ高   本日終値

INCLUSIVE <7078>  1,654円  +300 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

東京ソワール <8040>  1,028円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

クリエアナブキ <4336>  709円  +100 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

アクセスHD <7042>  1,132円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

など、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.