話題株ピックアップ【昼刊】:レーザーテク、すかいらーく、トヨタ
■タダノ <6395> 1,192円 +110 円 (+10.2%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
タダノ<6395>が大幅に3日続伸。株価は前日に比べ10%強高に買われている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエイト」に引き上げた。目標株価は810円から1400円に見直した。「シン・タダノ始動、序がこれから始まる」と指摘した。クレーンが需要回復局面を迎えるとみていることと、欧州事業の事業再生計画の承認や19年に買収したドイツを本拠とする「デマーグ」のクレーン事業の統合進展で業績が拡大局面を迎える可能性が高まった、と分析している。22年3月期の連結営業損益は会社予想の42億円の黒字に対して54億円の黒字(前期は41億9600万円の赤字)、23年3月期の同利益は171億円と急回復を見込んでいる。
■GCA <2174> 1,009円 +91 円 (+9.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
GCA<2174>が急伸し一時、前日比14.7%高の1053円に買われ年初来高値を更新した。2日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を255億円から335億円(前期比53.0%増)へ、営業利益を26億円から38億円(同2.2倍)へ、純利益を21億5000万円から29億円(同3.4倍)へ上方修正したことが好感されている。欧米地域のテクノロジー・デジタル関連案件が引き続き好調に推移するほか、日本・アジア地域も業績の回復が見込まれるなど、全ての地域において受注パイプライン残高が高水準で推移していることが要因としている。
■ユナイテッドアローズ <7606> 2,134円 +154 円 (+7.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
2日に発表した「5月既存店売上高は27.5%増」が買い材料。
5月既存店売上高は前年同月比27.5%増。
■フェローテク <6890> 2,951円 +206 円 (+7.5%) 11:30現在
フェローテックホールディングス<6890>が大幅高で上場来高値を更新。2日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、純利益を78億円から123億円(前期比66.9%増)へ上方修正しており、これが好感されているようだ。同社の持ち分法適用関連会社が第三者割当増資を実施することに伴い、持ち分変動利益が約45億円発生することから業績予想を修正した。同利益は、第1四半期に計上する見込み。なお、通期の売上高、営業利益はともに従来予想を据え置いた。
■レーザーテック <6920> 22,810円 +1,350 円 (+6.3%) 11:30現在
レーザーテック<6920>は目先筋の売り物をこなしきょうも頑強。株価は前日まで8連騰で最高値街道をまい進し、半導体製造装置関連株のなかでも異彩を放つ上げ足をみせている。5月末に株式分割考慮で初の2万円大台乗せを果たしたが、その後も休まず上昇し時価は2万1000円台で売り買いを交えている。半導体市況の好調とあわせ高集積化・微細化に対するニーズも高まっており、EUV(極端紫外線)露光装置市場の急拡大で、同社が独占供給体制にあるEUV向けマスクブランクス検査装置への注目度が高い。
■愛三工業 <7283> 884円 +39 円 (+4.6%) 11:30現在
愛三工業<7283>は大幅高で3連騰、一時52円高の897円と値を飛ばし連日の年初来高値更新。時価は2019年11月以来、1年7カ月ぶりの高値圏に浮上した。トヨタ自動車<7203>系列の自動車部品メーカーで世界的な自動車販売の好調が収益面で追い風となっている。22年3月期は営業利益段階で前期比倍増の100億円と急拡大を見込んでいるが、半導体不足に伴う生産調整圧力を考慮した保守的なもので、トップラインの増額と合わせて利益も会社側計画を更に上振れする可能性が意識されている。トヨタとの取引関係も厚く、売り上げの約60%を占める。トヨタは電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)など電動化戦略を打ち出しており、EV・HV向け電動車制御システムの事業化に傾注する愛三工はキーカンパニーとして注目度を高めている。
■三井化学 <4183> 3,825円 +130 円 (+3.5%) 11:30現在
三井化学<4183>が続伸、ここ5日移動平均線を絡め上値指向を強めていたが、きょうは3830円台まで買われ、3月26日につけた高値3795円を上回り約2カ月ぶりに年初来高値を更新した。総合化学メーカー大手で、フェノールではトップシェア。半導体用フィルムなど電子材料や機能性樹脂分野などにも幅広く展開している。前日に30年度までの長期経営計画を開示しており、数値目標として30年度にコア営業利益2500億円と前期の営業利益実績との比較で約3倍となる強気の数字を掲げており、これが株価上昇を後押しする格好となっている。
■すかいらーく <3197> 1,584円 +52 円 (+3.4%) 11:30現在
すかいらーくホールディングス<3197>は3日ぶりに反発している。2日の取引終了後に発表した5月度のIRレポートで、既存店売上高は前年同月比28.6%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。緊急事態宣言などによる時短営業の影響はあるものの、ガストで実施している春の彩り小皿プレゼントキャンペーンや、バーミヤンで個食ニーズにあわせた昼夜同一価格の低価格定食メニューの導入などの施策が奏功し、客数が同29.1%増となったことが牽引した。なお、全店売上高は同23.0%増だった。
■IHI <7013> 2,945円 +95 円 (+3.3%) 11:30現在
IHI<7013>が大幅に3日続伸。SMBC日興証券は2日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を2700円から4200円に引き上げた。資産効率改善の取り組みと航空エンジン事業の回復で業績は大幅増益を予想している。航空エンジンに関しては、エアバスがA320シリーズの増産に言及していることなどが追い風に働く可能性をみている。同証券では、22年3月期の連結営業利益予想を480億円から770億円、23年3月期の同利益を728億円から783億円に見直している。
■JR東日本 <9020> 8,353円 +211 円 (+2.6%) 11:30現在
JR東日本<9020>、JR東海<9022>が上昇、いずれも前日に急動意したが、その余勢を駆って上値追いを鮮明としている。国内でも新型コロナワクチンの普及が進展しており、既にワクチンを接種した人が1000万人を超えた。今後、高齢者や医療従事者以外にも接種の動きが進むことが予想され、経済活動の正常化期待から新型コロナ感染拡大で収益デメリットを受けた内需株に水準訂正期待の買いが活発化している。電鉄株は空運株と並びその関連最右翼に位置する。きょうは、東武鉄道<9001>や東急<9005>など私鉄株も全面高様相となっている。
■トヨタ自動車 <7203> 9,865円 +237 円 (+2.5%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>が売り買い交錯も最高値圏で堅調な値動き。ここ最高値街道を走る展開にあり、フシ目の1万円大台乗せも視野に入ってきた。今週は週初こそ上昇一服となったが、その後は2営業日続伸し、2日間合計で500円以上も水準を切り上げている。商いも高水準で前日はソフトバンクグループ<9984>と並び1100億円を超える売買代金をこなした。同社はEVやHVなどの電動化戦略や業界盟主として主導する脱炭素戦略で注目を集めている。きょうは午後に日本自動車工業会会長でもある豊田章男社長の会見が予定されている。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,286円 +177 円 (+2.2%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>は4日ぶり反発。売り圧力が強く意識された前週のMSCIの指数イベントを通過したことで、今週は強調展開が期待されたが、前日まで冴えない動きを強いられていた。英フィナンシャル・タイムズが2日、英金融会社グリーンシル・キャピタルの経営破綻を巡って、クレディ・スイス・グループがソフトバンクGへの訴訟を検討していると報じたが、これを嫌気する売りは限定的となっている。この報道が逆に、空売り筋の買い戻しを誘発した可能性も指摘されている。とはいえ、リバウンドを見込んだ買いも入りにくく、当面は8000円台前半での攻防が続きそうだ。なお、売買代金は9時20分時点で全上場銘柄の中で上位3傑に入っている。
■エービーシー・マート <2670> 6,440円 +60 円 (+0.9%) 11:30現在
エービーシー・マート<2670>は3日続伸している。2日の取引終了後に発表した5月度概況で、既存店売上高は前年同月比7.3%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。緊急事態宣言の対象地域が拡大したが、土日のみ休業などにより営業を継続できたことから売り上げが伸長した。商品面では、キッズシューズやファッション系サンダルの販売が好調となった。なお、全店売上高は同45.8%増だった。
■エイチ・アイ・エス <9603> 2,603円 +3 円 (+0.1%) 11:30現在
エイチ・アイ・エス<9603>が年初来高値を更新。国内で医療従事者や高齢者を中心に新型コロナワクチンの接種が進むなか、今月下旬からは職場や大学などでの接種が可能になる見通しであることが伝わっている。今後ワクチン普及により経済が回復に向かうとの期待感から、株式市場ではアフターコロナを見据えた動きが広がっており、コロナ禍による影響を大きく受けた旅行関連株にも物色の矛先が向かっている。HISのほか、KNT-CTホールディングス<9726>やベルトラ<7048>などが上値追いの展開。また、空運株や電鉄株も軒並み高となっている。
■ファーストリテイリング <9983> 84,670円 -4,100 円 (-4.6%) 11:30現在 東証1部 下落率4位
ファーストリテイリング<9983>は4日続落となっている。2日の取引終了後に発表した5月度の国内ユニクロ売上推移速報で、既存店及びEコマース売上高は前年同月比0.6%減と12カ月ぶりに前年実績を下回っており、これが嫌気されている。前年同月と比べて休業店舗数は少なくなったが、緊急事態宣言のエリア拡大や期間の延長により月末にかけて外出自粛ムードが強まったことに加えて、商品のニュース性や情報発信が不足していたことから販売が苦戦したとしている。なお、客数は同19.2%増だったが、客単価は同16.6%減と3カ月連続のマイナスとなっている。
■まぐまぐ <4059> 1,451円 +300 円 (+26.1%) ストップ高 11:30現在
まぐまぐ<4059>はストップ高となっている。2日の取引終了後、従来無配としていた21年9月期期末配当予想について、初配当となる7円を実施すると発表したことが好感されている。
●ストップ高銘柄
鉄人化計画 <2404> 370円 +80 円 (+27.6%) ストップ高 11:30現在
ナガセ <9733> 6,380円 0 円 (0.0%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース