シンバイオが急伸、ブリンシドフォビルが天然痘の医療用対策としてFDAの承認を取得
シンバイオ製薬<4582>が急伸し年初来高値を更新している。この日、米キメリックス社(ノースカロライナ州)が抗ウイルス薬「ブリンシドフォビル」について、天然痘の医療用対策として米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表しており、これが好材料視されている。
ブリンシドフォビルは、全ての年齢層、嚥下困難な患者に承認された初の天然痘抗ウイルス剤で、広範囲のDNAウイルス感染症に対して有効な治療方法となり得るものと期待されている。シンバイオは19年9月にキメリックス社からブリンシドフォビルに関して、天然痘の予防・治療を除く全ての適応症を対象とした全世界での独占的開発・製造・販売権を取得しており、現在、造血幹細胞移植後のアデノウイルス感染症を対象とするグローバル開発を進めているという。