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東京株式(大引け)=102円安、半導体関連など中心にリスク回避の売り

市況
2021年6月9日 15時36分

9日の東京株式市場は、朝方から売りに押される展開で日経平均は終始マイナス圏での推移となった。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的だった。

大引けの日経平均株価は前営業日比102円76銭安の2万8860円80銭と続落。東証1部の売買高概算は9億9445万株、売買代金概算は2兆3029億円。値上がり銘柄数は972、対して値下がり銘柄数は1106、変わらずは115銘柄だった。

きょうの東京市場は、引き続き買い手控えムードで主力株中心にリスク回避の売り圧力が顕著だった。前日の米国株市場で主要株指数が高安まちまちの展開だったこともあり手掛かり材料に事欠き、10日に発表予定の5月の米消費者物価指数の発表を前に、この結果を見極めたいとの思惑から持ち高調整の売りが優勢だった。前日にフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下落したこともあって、引き続き半導体関連株への売りが目立ち、地合い悪を助長する形となった。ただ一方で、国内での新型コロナワクチンの大規模接種が進んでいることから空運や不動産、電鉄株といったアフターコロナ関連が買いを集め、全体指数を支えた。売買代金は2兆3000億円台で今週に入ってからは最も膨らんだ。

個別では、レーザーテック<6920>は前日を上回る水準の1500億円近い売買代金をこなしたが、株価は3日続落で2万円台を割り込んだ。東京エレクトロン<8035>も大きく下落した。任天堂<7974>が下値を探り、信越化学工業<4063>も売りに押された。日本電波工業<6779>、ペッパーフードサービス<3053>、シスメックス<6869>は利益確定売りで大幅反落。このほか、Robot Home<1435>、大豊工業<6470>などの下げも目立った。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が売り物をこなし小幅ながらプラス圏で引け、トヨタ自動車<7203>もしっかり。日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株も高い。三井不動産<8801>が上昇、JR東日本<9020>が堅調だった。エーザイ<4523>は連日のストップ高で買い物を残した。ツナググループ・ホールディングス<6551>が商いを急増させ大幅高、グリーンズ<6547>なども値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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