今日の為替市場ポイント:米国株安を意識してドル買い抑制も

通貨
2021年6月10日 8時19分

9日のドル・円は、東京市場では109円52銭から109円33銭まで下落。欧米市場では、109円23銭まで下げた後、109円66銭まで反発し、109円63銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に109円台で推移か。米インフレ関連指標に対する市場の関心は高いものの、米国株安を意識してリスク選好的なドル買い・円売りは抑制される可能性がある。

報道によると、米上院議員超党派グループはバイデン大統領が提示している大型インフラ投資計画に増税案を盛り込まない方向で調整しているようだ。バイデン大統領は8日までに、インフラ投資を巡る上院共和党グループとの協議を打ち切った。超党派グループと協議を進める意向とみられていた。共和党側はインフラ投資計画が提示された当初から増税に反対していたが、報道によると共和党のロムニー上院議員は「増税は実施しない」と明言したそうだ。

市場関係者の間からは「大規模なインフラ投資計画が縮小されるとしても、増税が回避されることは悪い話ではない」との声が聞かれている。インフラ投資計画の規模については共和党側での協議が続いており、最終的にどの程度の規模になるか、定かではないが、米国経済の持続的な成長につながる分野への十分な投資があると市場が判断すれば、米国株式は底堅い動きを維持する可能性があるとみられている。

《FA》

提供:フィスコ

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