DEAR・L Research Memo(9):不動産業界の枠組みを超えたベンチャー企業支援に特色

特集
2021年6月10日 15時19分

■ESGへの取り組み

ディア・ライフ<3245>ではESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)という言葉が注目される以前から、その理念を実践してきた経緯がある。

【E:環境】

同社では、東京都心の住環境を守り改善していくことを目指し、主に東京23区で都市型マンションの開発や用地のADRを本業としてきた。また、同社はセルフストレージ最大手のパルマへの投資を通じて、都市型ライフスタイルの改善に、人材ビジネスを通じて多様な働き方の実現にも取り組んでいる。従業員の働く環境の改善にも早くから取り組んできた。コミュニケーションを活発にするフリーアドレスデスクの導入や部活動の支援、英語研修等、健康支援のためにランチ時に手作りお味噌汁のサービス、時間効率を上げるためのオフィスでのクリーニング集配など福利厚生が充実している。

【S:社会】

同社は、不動産業としての側面だけではなく、ベンチャー企業のためのインキュベーション機能も果たしており、活力ある産業社会の実現に貢献している。2009年に業績の低迷する現パルマ(セルフストレージ事業)に投資を行い、上場企業に育て上げたのをはじめ、2021年1月には専門性の高い人材派遣事業を確立するためにDLX-HDを子会社化している。また、早稲田大学に関係するベンチャー企業に投資する専門ファンド「早稲田投資事業有限責任組合」への出資や、「ベンチャー稲門会」での社長の講演など、若い才能を伸ばす支援を積極的に行っている。

【G:ガバナンス】

企業統治においても、コンプライアンスの徹底、適切かつ迅速な意思決定の実行、意思決定に対する監視機能の強化、ステークホルダーとの良好な関係の構築など様々な取り組みを行っている。その一例として、1)社外取締役の高い構成比(8名のうち3名)、2)毎週1回行う全体会議でのリスク管理、3)グループ役職員(社外取締役を除く)の譲渡制限付株式報酬制度、などがある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《ST》

提供:フィスコ

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