東京株式(大引け)=97円高、3日ぶり反発も模様眺めで上値重い

市況
2021年6月10日 15時39分

10日の東京株式市場は、様子見ムードが漂うなか日経平均は頑強な値動き。寄り付きこそ安く始まったもののその後は切り返した。ただ上値も重かった。

大引けの日経平均株価は前営業日比97円76銭高の2万8958円56銭と3日ぶり反発。東証1部の売買高概算は10億2805万株、売買代金概算は2兆4042億円。値上がり銘柄数は991、対して値下がり銘柄数は1066、変わらずは136銘柄だった。

きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが3日続落したほか、ナスダック総合指数も終盤失速してマイナス圏で引けたことで、朝方取引開始前は手控え感が強かった。しかし売り圧力は限定的であり、安かったのは取引開始直後のみで、すぐにプラス圏に浮上した。新型コロナワクチンの普及が進んでいることから、経済活動が正常化することへの期待が全体相場を支えた。ただ一方で、あすにメジャーSQ算出を控え上値も重く、日本時間今晩に発表される5月の米消費者物価指数の結果を見極めたいとの思惑もあり、買いポジションを積極的に高める動きは見られなかった。日経平均は後場も高値圏で売り物を吸収し売買代金も増勢ながら、値下がり銘柄数が1000を超え、値上がり銘柄数を上回った。なお、TOPIXはわずかながら前日終値を下回って着地している。

個別では、レーザーテック<6920>が切り返したほか、ファーストリテイリング<9983>も堅調。東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>なども終始買いが優勢だった。ファナック<6954>がしっかり。日本郵船<9101>が高く、テルモ<4543>も上昇した。ダイキン工業<6367>も値を上げた。コーナン商事<7516>は急伸、イーエムシステムズ<4820>、サニックス<4651>、アセンテック<3565>なども値を飛ばした。フィックスターズ<3687>も物色人気に。

半面、エーザイ<4523>が大きく利食われ、任天堂<7974>も売りに押された。ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>も冴えない。ペッパーフードサービス<3053>が急落、ツカダ・グローバルホールディング<2418>も大きく利食われた。日本ケミファ<4539>、クロス・マーケティンググループ<3675>が売られ、モリテック スチール<5986>も安い。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2021年06月10日 18時24分

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