<注目銘柄>=ユーシン精機、海外向け取出ロボット好調
ユーシン精機<6482>に注目したい。業績は前上期を底に回復基調にあるものの、株価面ではこれをまだ織り込んだ状態とはいえない。
同社はプラスチック射出成形品取出ロボットで世界トップシェアを誇る。5月11日に発表した21年3月期連結営業利益が25億2200万円(前の期比9.2%増)と従来予想の21億円から上振れて着地した。米国や中国を中心とした海外向け販売の好調が続いており、四半期ベースでも1~3月期の同利益が10億700万円(前年同期比48.5%増)と四半期業績として初の10億円台乗せとなった。
射出成形品取出ロボットは世界的に需要が高く、22年3月期の業績は一段の拡大が見込まれ、営業利益は26億円予想と増益基調が続く見通しだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響を克服し、今期以降、業績成長トレンドを取り戻す公算は大きい。株価は先行き1000円台での活躍が期待され、目先800円台でのもみ合いは拾い場と判断される。(れい)