自律制御シ研が続伸、石炭運搬船の船倉内でドローンによる自律飛行点検の実証実験に成功
自律制御システム研究所<6232>が続伸している。この日、商船三井<9104>が運航する石炭運搬船の船倉(ホールド)内における国産ドローンによる自律飛行点検の実証実験に成功したと発表しており、これが好材料視されている。
石炭運搬船には、貨物である石炭を入れるための広い船倉があり、この高さは底面から20メートルに及ぶ船もあることから、人がアクセス困難な高い場所の点検は一つの課題だった。今回行われた実証実験では、船倉が閉鎖された、暗所状態かつGNSS電波が届かない場所を、レーザーを照射することにより自己位置推定を行うLiDAR SLAM(ライダースラム)技術を実装した国産ドローンACSL-PF2を用いて自律飛行させることに成功。あわせて、ドローンとパイロットのモニタリング端末を光ファイバーケーブルによって有線接続することで、電波干渉が生じやすく、無線通信に適さない環境である船倉内でも安全な自律飛行を可能としたという。