<動意株・11日>(大引け)=エムアップ、テリロジー、J・TECなど

材料
2021年6月11日 15時08分

エムアップホールディングス<3661>=急伸。SBI証券が10日付で投資判断を新規に「買い」とし、目標株価を4650円に設定したことが好材料視されているようだ。同証券では、ライブ・エンターテインメント市場はコロナ禍で大きな打撃を受けたが、ニーズに変化はなく、コロナ終息後には高い成長力を取り戻すことが期待できると指摘。21年3月期は、コロナ禍でライブ・エンターテインメント市場が大打撃を受けたなかで、環境変化に対する高い適応力を示し過去最高益を更新したが、22年3期は先行投資を行ってきた電子チケット事業、VR事業の黒字転換が見込まれるとしている。また、さまざまな新サービスが立ち上がってくる予定で、利益成長加速のステージに入ってきたと予想している。

テリロジー<3356>=動意づく。同社はきょう、子会社がデータマーケティング支援などを手掛ける米ADARA(アダラ)とインバウンド分野におけるデジタルマーケティング支援強化で業務提携すると発表、これを好感したようだ。同業務提携に伴い、テリロジー子会社はアダラが展開する旅行者データを活用した広告配信サービスや購買行動分析ツールの販売代理店契約を締結し、自治体や官公庁、観光事業者などへサービス提供する。

ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>=大幅高で年初来高値を更新。午前11時6分ごろ、きょう付で自家培養口腔粘膜上皮「オキュラル」の製造販売承認を取得したと発表しており、これが材料視されている。「オキュラル」は、角膜上皮幹細胞疲弊症の治療を目的とした製品で、同疾患に対する口腔粘膜上皮細胞を用いた再生医療等製品としては世界初となる。患者自身の口腔粘膜組織を採取し、分離した細胞を培養して作製するヒト(自己)口腔粘膜由来上皮細胞シートで、患者の眼表面に同品を移植することで、患者自身の口腔粘膜上皮細胞が生着・上皮化し、欠損した角膜上皮を修復することを目的としているという。なお、22年3月期業績への影響は、織り込み済みとしている。

インパクトホールディングス<6067>=上げ足早め5日続伸。この日、人材サービス事業やセールスプロモーション事業を展開する100%子会社のジェイ・ネクストが、コールセンター業務育成型人材派遣サービスを7月に開始すると発表しており、これが材料視されているようだ。同サービスは、慢性的なコールセンターの人材不足を解消するため、コールセンター業務未経験者に対して事前に基礎トレーニングを行い、コールセンター運営事業者へスタッフを派遣するというもの。コロナ禍でコールセンターは社会を支えるインフラとして需要が拡大しており、未経験者や経験の浅いオペレーターが増えることによる電話応対品質の低下や効率面での低下、ミスマッチによる離職などを防止するサービスとして期待されているようだ。

ラクスル<4384>=急伸。10日の取引終了後、21年7月期の単独業績予想について、売上高を270億~280億円から296億5000万~301億5000万円(前期比37.9~40.3%増)へ、営業損益を1億5000万円の赤字~5000万円の黒字から1億1000万~1億9000万円の黒字(前期2億4400万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。新規顧客の増加や放映案件の大型化によりノバセル事業の成長が加速したことや、ラクスル事業で封筒やダイレクトメールなどの在宅需要を取り込む商材や、新規商材のノベルティが寄与した。なお、同時に発表した第3四半期累計(20年8月~21年4月)決算は、売上高223億2100万円(前年同期比34.5%増)、営業利益5億1900万円(前年同期4億3400万円の赤字)だった。

トビラシステムズ<4441>=大幅高で3日ぶり反発。10日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年11月~21年4月)単独決算が、売上高6億9300万円(前年同期比17.6%増)、営業利益2億8600万円(同18.1%増)、純利益1億9700万円(同32.5%増)と2ケタ営業増益となった。主力の迷惑情報フィルタ事業がモバイル向け中心に成長し、業績を牽引した。また、企業規模の拡大に伴う管理コストの増加はあったものの、製品開発を優先し研究開発費が一時的に減少したことも寄与した。なお、21年10月期通期業績予想は、売上高14億1000万円(前期比14.2%増)、営業利益5億1700万円(同3.7%増)、純利益3億5200万円(同9.2%増)の従来見通しを据え置いている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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