株価指数先物【引け後コメント】 クレディスイスのショートが目立つ

市況
2021年6月17日 18時23分

大阪9月限

日経225先物 29000 -250 (-0.85%)

TOPIX先物  1962.5 -8.5 (-0.43%)

日経225先物(9月限)は前日比250円安の2万9000円で取引を終了。寄り付きは2万9150円とシカゴ先物清算値(2万9330円)を下回って始まるなど、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた長期金利の上昇を背景に売りが先行した。その後、2万9210円まで値を戻したものの、現物の寄り付き後に下落幅を拡大させており、前引けにかけて一時2万8820円まで売られた。ただし、後場は2万8900円辺りで下げ渋る動きから、引けにかけては下落幅を縮めており、辛うじて終値で2万9000円はキープした。

FOMCの結果を受けたシカゴ先物の反応は限られていたものの、東京時間では薄商いのなかで先物主導の売りに押された。さらに、指数インパクトの大きい値がさ株の一角に売り仕掛け的な商いが向かったことから、結果的には225型のインデックス売りを誘う格好。ただし、FOMCの結果を嫌気したとはいえ、利上げ時期の前倒しなどは予想されていた内容であったため、2万8820円までの下落に意外感はあった。後場はおおむね買い戻しと見られる動きもあり、指数インパクトの大きいファーストリテイリング <9983> などもプラスに転じて終えている。

グローベックスの米株先物はNYダウ、S&P500、ナスダック100先物いずれもマイナス圏での推移のため、ナイトセッションにおいても慎重な値動きになりやすいだろう。

日経225先物は2万9000円を割り込んだものの、終値では75日移動平均線を若干ながら上回っており、トレンドは崩れていない。目先的には25日線が位置する2万8730円辺りを試してくる可能性はあるものの、引き続き2万9000円近辺での底固めを意識しておきたい。

また、NT倍率は先物中心限月で14.73倍と直近安値水準まで低下を見せたものの、その後は下げ渋り14.77倍で終えている。ボトム水準までの低下により、いったんは底入れ期待も高まりやすいところであろう。明日は週末要因から手掛けづらさもあろうが、リバランスの可能性は想定しておきたい。

手口面では、日経225先物はBofAが980枚、クレディスイスが830枚、ゴールドマンが750枚、ドイツが630枚程度の売り越しに対して、シティが510枚、ABNアムロが480枚、野村が460枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はクレディスイスが1080枚、モルガンSが700枚、ドイツが550枚程度の売り越しに対して、ソジェンが1120枚、ABNアムロが700枚程度の買い越しだった。クレディスイスは連日で売り越しが目立っており、CTA経由でのショートポジションと観測される。

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