日経平均はこう着も個人主体の中小型株物色は活発/オープニングコメント

市況
2021年6月18日 8時18分

18日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。17日の米国市場ではNYダウが210ドル安だった。週次失業保険申請件数が予想外に前週から増加したほか、6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数も予想を下回ったため売り優勢の展開に。一方で、長期金利が低下しタカ派色を強めた6月連邦公開市場委員会(FOMC)前の水準に戻したことからハイテク株に買いが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円の29125円。円相場は1ドル110円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではNYダウが下落する一方、長期金利の低下を受けてハイテク株が買われており、この流れを引き継ぐ形で日経平均も反発が期待されそうだ。昨日の下落影響は指数インパクトの大きい値がさ株の一角の弱い値動きだったこともあり、ナスダックに連動する形からの上昇に期待したところであろう。

また、昨日の日経平均は一時400円を超える下落となるものの、出来高は低水準であり、市場参加者が限られる中でインデックスに絡んだ商いの影響が大きかった。先物市場でも短期筋のショートと見られる動きもあったため、仕掛け的な動きには注意しつつ、29000円での底堅さを見極めたいところであろう。週末要因から積極的に上値を追う流れにはなりづらく、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、下値を仕掛けてくる局面においてはショートカバーを狙った押し目狙いのスタンス。

VIX指数は低下しており、25日線などに上値を抑えられた形状であり、引き続きボトム圏で推移している。長期金利は25日線に上値を抑えられる形から調整トレンドは継続。また、昨日はマザーズ指数の弱さが目立っていたが、75日線を支持線として意識させており、リバウンドに期待。一方、JASDAQ平均は高値を更新していることもあり、個人主体による中小型株は活発だろう。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.