今日の為替市場ポイント:米長期金利低下でドルは上げ渋る可能性

通貨
2021年6月18日 8時32分

17日のドル・円は、東京市場では110円82銭から110円58銭まで下落。欧米市場では、110円77銭まで買われた後、110円17銭まで反落し、110円24銭で取引終了。本日18日のドル・円は主に110円台前半で推移か。米長期金利の低下を意識して、ドルは上げ渋る可能性がある。

17日の米国債券市場では、主に10年以降の年限の利回り水準が低下した。この日発表された新規失業保険申請件数は、予想に反して増加したことから、ポジション調整的な債券買いが観測された。市場参加者の間からは「来年中に利上げが開始されてもおかしくないが、量的緩和策の縮小開始時期は予測困難」との声が聞かれている。インフレ加速の明確な兆候は確認されていないとの理由で2年債と10年債、30年債の利回り格差は縮小した。なお、市場参加者の間では、来週25日発表予定の5月PCEコア価格指数の数値が注目されているようだ。前年比+3.5%程度と予想されており、上昇率は4月実績の+3.1%を上回るが、市場予想と一致した場合、インフレ加速の懸念は和らぎ、長期債利回りはやや低下するとの見方が出ている。為替相場にも影響を与えそうだ。

《FA》

提供:フィスコ

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