話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井ハイテク、エーザイ、神戸物産

注目
2021年6月18日 15時11分

■三井ハイテック <6966>  6,370円  +630 円 (+11.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

三井ハイテック<6966>が急伸し連日の年初来高値更新となった。11日の決算発表で、22年1月期業績予想を上方修正したことを受けて株価は急伸しているが、この日は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で投資判断を「ホールド」から「バイ」とし、目標株価を4400円から8000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、電動車用モーターコアの需要拡大と生産性改善などによる利益率向上とリードフレームの収益性改善が、従来想定を上回るペースで進捗していることなどを評価。また、22年1月期の営業利益予想を54億円から102億円へ、23年1月期を同84億円から128億円へそれぞれ引き上げており、電子部品部門は需要想定並び利益率想定の引き上げ、モーターコアの電機部品部門においても同様な理由で引き上げるとしている。

■バイタルKS <3151>  762円  +71 円 (+10.3%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が急反発。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。上限を200万株(発行済み株数の3.62%)、または20億円としており、取得期間は21年6月18日から22年1月31日まで。経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■エーザイ <4523>  12,075円  +675 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

エーザイ<4523>が大幅続伸し、上場来高値を更新した。同社はきょう、自社が創製した抗体薬物複合体「MORAb-202」に関して、米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブとグローバルな独占的提携契約を締結したと発表。同剤は現在、エーザイが抗葉酸受容体(FR)アルファ陽性の固形がん(子宮内膜がん、卵巣がん、肺がん、乳がんを含む)を対象として、日本での臨床第1相試験及び米国での臨床第1・第2相試験を実施中。今回の契約に基づき、両社は「MORAb-202」について日本、中国、アジア太平洋諸国、米国、カナダ、欧州及びロシアをコラボレーションテリトリーとして共同開発・共同商業化を行うとしている。

■ファンコミ <2461>  403円  +20 円 (+5.2%)  本日終値

ファンコミュニケーションズ<2461>が大幅反発。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を300万株(発行済み株数の4.09%)、または10億円としており、取得期間は6月18日から10月18日まで。機動的な資本政策の遂行や株主へより一層の利益還元を図るために行うとしている。

■OBC <4733>  6,360円  +220 円 (+3.6%)  本日終値

オービックビジネスコンサルタント<4733>が大幅高で3日ぶりに反発。この日、「勘定奉行クラウド」がキヤノン<7751>の「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズと連携を開始したと発表しており、これが好感された。キヤノンのクラウド型MFP機能拡張プラットフォーム「uniFLOW Online」を介して連携する。これにより、領収書をスキャンするだけで、手書き文字を含む金額や日付を「勘定奉行クラウド」に自動入力できるようになり、オフィスのペーパーレス化を促進するとしている。

■ダイセキ <9793>  4,640円  +155 円 (+3.5%)  本日終値

ダイセキ<9793>が4日続伸し上場来高値を更新した。SMBC日興証券が17日付で、投資評価を新規に「1」、目標株価を5200円としたことが好材料視されたようだ。同証券では、ダイセキ単体や子会社のダイセキ環境ソリューション<1712>が牽引役となり、22年2月~26年2月期の営業利益は過去最高益を更新し続けると考えているが、昨年の株価推移はTOPIX並みの上昇であり、株価に中長期成長力は十分に織り込まれていないと指摘している。またカタリストとして、22年2月期業績の会社計画上振れ、ダイセキSが大型土壌汚染対策案件を獲得すること、新規事業買収の3点を挙げている。

■コナミホールディングス <9766>  7,010円  +190 円 (+2.8%)  本日終値

コナミホールディングス<9766>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が17日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を7300円から8300円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、コロナ禍からの回復の影響がエンタテインメントセクター内で相対的に大きく見込めることや、再強化を進める家庭用ゲームソフトのパイプライン拡充による中期的な業績成長の牽引が期待されることなどを評価。また、モバイルゲームや家庭用ゲームソフトの好調を反映し、22年3月期以降の業績予想を上方修正しており、22年3月期の営業利益予想を497億円から654億円へ、23年3月期を同520億円から606億円へ上方修正している。

■メタウォーター <9551>  2,132円  +57 円 (+2.8%)  本日終値

メタウォーター<9551>が反発。SMBC日興証券が17日付で、投資評価を新規に「2」、目標株価を2200円としたことが好材料視されたようだ。同証券では、国内上下水道事業は長期安定成長が可能とみているほか、長期ビジョン「28年3月期売上高2000億円」の達成には海外事業強化が課題とみていることなどに注目。また今後、新規事業買収などを通じて新たな成長性を見出すことができれば更なる株価のアップサイドが期待できると見込んでいる。

■神戸物産 <3038>  3,185円  +65 円 (+2.1%)  本日終値

神戸物産<3038>が反発。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断の「A」を継続するとともに、目標株価を3600円から3800円に引き上げた。同社は11日に21年10月期連結営業利益を248億円から294億円(前期比23.3%増)に増額修正した。業務スーパーの出店が期初計画を大幅に上回ったほか、新規顧客がリピーターとなり継続的に来店したことなどが寄与した。昨年の新型コロナウイルス感染拡大に伴う特需の反動が懸念されたが、同証券では、成長率が上方修正されたとみており「懸念は払拭された」と指摘。アフターコロナの状況でも、「一般顧客が減ったとしてもプロ顧客が回復するため過度な心配はいらない」と指摘している。同証券では今期営業利益は302億円へ一段の増額修正を予想。22年10月期の同利益は321億円を見込んでいる。

■ハーモニック <6324>  5,890円  +80 円 (+1.4%)  本日終値

ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が5日続伸。17日の取引終了後、議決権所有割合で78.4%を所有する連結子会社ウィンベルの株式を6月30日付で追加取得し、完全子会社化すると発表しており、これが好感された。完全子会社化することでグループ内における一層の連携強化や意思決定の迅速化を通じ、メカトロニクス事業の更なる拡大と企業価値の向上を図ることが目的。なお、業績に与える影響は軽微としている。

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