株価指数先物【寄り前コメント】 短期筋のショートカバーを狙ったリバウンドを想定

市況
2021年6月22日 8時21分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 28710 +690 (+2.46%)

TOPIX先物 1942.0 +42.0 (+2.21%)

シカゴ先物 28690 +670

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

21日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。セントルイス連銀のブラード総裁による利上げ前倒し発言を嫌気した18日の大幅下落に対して、過剰反応との見方が高まった。また、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が、連邦準備理事会(FRB)が金融政策を修正するにはまだ不十分であるとの見解を示したことを受けて、景気敏感株を中心に買い戻しの動きが強まった。長期金利は1.49%に上昇したものの、1.50%を下回る水準で落ち着いていることから、ハイテク株へも買いが向かっている。S&P業種別指数は全業種が上昇し、エネルギー、銀行、保険、資本財が上昇率上位となった。

シカゴ先物清算値は日中大阪比670円高の2万8690円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比70円高の2万8090円で始まると、一気に2万8300円を回復し2万8300円~2万8380円辺りでの保ち合いに。ただし、米国市場の取引開始後には保ち合いレンジを突破。引けにかけて上昇幅を広げており、2万8710円とナイトセッションの高値で取引を終えた。

これを受けて本日の日経225先物はギャップアップで始まると見られ、前日の2万8000円割れで調整一巡感が高まりそうだ。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、インデックスに絡んだ買いが寄り付きに集中することにより、昨日のオーバーシュート気味の下落に対するショートカバーを誘発させることになりそうだ。また、レバETFによる調整買いが意識されるほか、裁定買い(日経225先物売り、現物買い)も入りやすくなろう。日経225先物はナイトセッションで5日、25日移動平均線レベルまで戻しており、ギャップアップで両線を捉えてくるかが注目される。

一方、5日、25日線が上値抵抗線として意識されてくるようだと、短期筋の売り仕掛けも警戒されやすく、神経質な動きになる可能性も。ただし、FRB高官の発言に米国市場が大きく振らされる中、22日にはパウエル議長の議会証言が予定されている。ハト派寄りの発言が予想されるため、売り方も仕掛けづらくなりそうだ。そのため、買い一巡後に弱含みとなる場面においては、短期筋のショートカバーを狙ったリバウンドを想定しておきたい。

なお、VIX指数は17.89に低下しており、再び25日、75日線を割り込んできている。ただし、ボトム水準からは下値を切り上げてきていることもあり、強弱感は対立しやすいだろう。

株探ニュース

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