今日の為替市場ポイント:欧米株高を意識してリスク回避の円買い抑制も

通貨
2021年6月22日 8時34分

21日のドル・円は、東京市場では110円27銭から109円72銭まで下落。欧米市場では、109円92銭から110円35銭まで反発し、110円32銭で取引終了。本日22日のドル・円は主に110円台前半で推移か。欧米株高を意識して、リスク回避的な円売りは抑制される可能性がある。

報道によると、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は6月21日、アメリカ経済は新型コロナウイルス感染拡大で引き起こされた危機から急速に回復しているとの見方を示したが、「米連邦準備制度理事会(FRB)が景気回復に向け強力な支援を実施する金融政策スタンスをシフトさせる(変更する)に十分な進展は得られていない」と指摘した。市場は22日に行われるパウエルFRB議長の議会証言に注目しているようだが、債券市場参加者などは「量的緩和策の縮小時期などについて質問されても具体的に述べることはないだろう」と想定しているようだ。

なお、市場参加者の間では「FRBは金利上昇を強く意識させるような発言を控えるのではないか?」との見方が増えているようだ。一部の市場参加者は「FRBはインフレ圧力が多少増大しても持続的な経済成長を阻む可能性は低いとの見解を伝えることによって金融市場の不確実性が高まることを避けたい意向がある」と指摘している。

《FA》

提供:フィスコ

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