今日の為替市場ポイント:リスク回避のドル売り拡大の可能性低い

通貨
2021年6月23日 8時31分

22日のドル・円は、東京市場では110円21銭から110円54銭まで反発。欧米市場では、110円39銭から110円79銭まで反発し、110円68銭で取引終了。本日23日のドル・円は主に110円台で推移か。米国の早期利上げ観測は後退したが、リスク回避的なドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は6月22日に行われた公聴会で、「FRBはインフレ懸念のみに基づいた性急な利上げは実施しない」との見解を伝えた。パウエル議長は「このところの物価上昇は、経済活動の再開に直接影響を受けた部門に起因しており、経済のタイト化を示すものではない」との見方を伝えている。

市場関係者の間からは「パウエル議長の証言内容はタカ派寄りではなかった」との声が聞かれている。一部の市場関係者は「インフレ抑制の姿勢を強調するような証言内容ではなく、イールドカーブのさらなる平坦化は期待できない」と指摘している。為替については「早期利上げの懸念が多少後退したことでユーロや新興国通貨に対するドル買いは縮小する可能性がある」との声が聞かれており、この影響で目先的にリスク選好的な円売りがやや活発となる可能性がありそうだ。

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.