注目銘柄ダイジェスト(前場):データHR、三協立山、CYBOZUなど

市況
2021年6月23日 12時47分

川崎船<9107>:3830円(-20円)

伸び悩んで反落。前日に業績予想の上方修正を発表している。売上高、営業利益は従来予想を据え置いているが、経常利益は上半期が440億円から1590億円に、通期では450億円から2000億円にそれぞれ上方修正へ。コンテナ船事業を手掛ける持分法適用会社ONEの業績上振れが上方修正の背景に。大幅な上方修正だが、一昨日に商船三井がONE上振れを主因に上方修正、前日の株価上昇で同社の業績上振れも反映される形になっていた。

オリバー<7959>:3220円 カ

ストップ高買い気配。MBOを実施して株式の非公開化を目指すとしている。投資会社インテグラル傘下のNEXT-OがTOBを実施、TOB価格は1株当たり3781円で、前日終値を39%上回る水準となっている。TOB価格に完全サヤ寄せを目指す動きに。買い付け期間は6月23日から8月5日までとしている。株式の非公開化によって、抜本的な業態転換を行う計画のようだ。

ツルハHD<3391>:13280円(-780円)

大幅反落。前日に21年5月期の決算を発表、営業利益は484億円で前期比7.5%増益となり、市場コンセンサスを15億円程度下振れている。粗利益率の伸び悩みなどが要因となっている。また、22年5月期見通しは512億円の予想だが、こちらも市場コンセンサスを15億円ほど下回っている。既存店前提はやや楽観的との見方もあるもよう。想定以上の収益伸び悩みをマイナス視する流れになっている。

CYBOZU<4776>:2367円(-218円)

大幅反落。前日に21年12月期の業績下方修正を発表している。営業利益は従来の10.3億円から3.3億円、前期比85.5%減にまで減額。第1四半期実績は9.2億円であったため、ネガティブなインパクトが先行する形になっている。売上予想は据え置いており、広告宣伝への追加投資を行うことが背景のもよう。現在のタイミングでの追加投資により、他媒体の広告との相乗効果を獲得し、認知度向上や受注への効果が期待できると判断のようだ。

三協立山<5932>:888円(+84円)

大幅続伸。前日に発表した業績・配当予想の上方修正が好感されている。21年5月期営業利益は従来予想の25億円から45億円、前期比2.2倍の水準に引き上げ。輸送分野や機械分野の回復が想定以上に進んでいるほか、海外も欧州やタイの経済活動進展で売上が増加しているようだ。第3四半期決算時に続く上方修正となっている。また、年間配当金も従来の5円から15円にまで引き上げている。

データHR<3628>:4700円(+640円)

大幅に続伸。9月30日を基準日として1株につき3株の割合で分割すると発表している。1株当たりの投資金額を引き下げ、流動性向上や投資家層拡大を図ることが目的。発行可能株式総数は変更しない。株式分割が投資家から好感されていることに加え、同社株は4月26日に上場来高値(5900円)を記録してから下落基調で推移しており、値頃感も買いやすさにつながっているようだ。

第一商品<8746>:229円(-4円)

朝高後、マイナス転換。日本クラウド証券(東京都港区)と共同事業契約書を締結すると発表している。日本クラウド証券の持つ顧客資源と第一商品の持つ金の情報力や金取引のノウハウを生かし、インターネットを活用した金取引事業を開始する。日本クラウド証券は融資型クラウドファンディングサービス「クラウドバンク」を展開しており、同サービスの投資応募総額は1400億円を超えるという。

Mipox<5381>:731円(+32円)

年初来高値。パワーデバイス用半導体の実用化を目指す共同研究が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「マテリアル革新技術先導研究プログラム」に採択されたと発表している。Mipox、電力中央研究所、名古屋大学、理化学研究所、アイクリスタル(名古屋市)の5者共同で受託する。共同研究のテーマは「SiCバルク成長技術の革新に向けたプロセスインフォマティクス技術の研究開発」。

《ST》

提供:フィスコ

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