株価指数先物【引け後コメント】 こう着相場のなかでNT倍率は一時14.83倍まで上昇

市況
2021年6月23日 17時59分

大阪9月限

日経225先物 28810 +60 (+0.20%)

TOPIX先物  1944.0 -9.0 (-0.46%)

日経225先物(9月限)は前日比60円高の2万8810円で取引を終了。寄り付きは2万8880円と、シカゴ先物清算値(2万8795円)を上回って始まり、現物の寄り付き直後には2万8970円まで上昇幅を広げた。買い一巡後は2万8850円~2万9000円辺りでの保ち合いとなり、前場半ばに一時2万8810円と利食いに押される場面も見られたが、売り込む流れにはつながらなかった。後場は2万8850円を挟んだ狭いレンジでの推移が続き、取引終了間際にポジション調整の動きから2万8810円と前場半ばにつけた安値と同値で取引を終えた。

パウエルFRB議長の議会証言でのハト派発言を受けてグロース優位で始まり、日経225先物は25日移動平均線を突破し、75日線に迫る動きを見せた。75日線に跳ね返される形とはなったが、こう着ながらも25日線水準での底堅い値動きであり、週初の急落で目先的なボトム形成となりそうだ。

NT倍率は先物中心限月で一時14.83倍まで上昇し、前日の下落部分を吸収する形。ボトム圏からの反発を見せた格好ではあるが、テクニカル的には下降する25日線に上値を抑えられている形状であるため、引き続きNT倍率の方向性には見極めが必要だろう。

ただし、グローベックスの米株先物はNYダウ、S&P500、ナスダック100先物いずれも小幅ではあるがプラス圏で推移。米国市場は引き続きFRB高官による発言などに振らされやすい需給状況と考えられが、パウエル議長証言を通過したことで、長期金利の低下傾向を背景に大型テック株などへの物色が続く可能性がある。そうなれば、日経225先物が2万9000円水準での攻防を見せたとしても、グロース優位からのNT倍率上昇という形でスプレッドを狙うことは可能になるだろう。

手口面では、日経225先物はモルガンSが690枚、野村が670枚程度の売り越しに対して、ドイツが720枚、クレディスイスが480枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はみずほが900枚、モルガンSが860枚、バークレイズが680枚程度の売り越しに対して、ドイツが1200枚、ソジェンが630枚程度の買い越しだった。

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