話題株ピックアップ【夕刊】(2):ミスミG、ファストリ、ガンホー
■ミスミグループ本社 <9962> 3,815円 +90 円 (+2.4%) 本日終値
ミスミグループ本社<9962>は反発。前週末25日の取引終了後に発表した5月の月別売上高が、前年同月比34.8%増と大幅増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。流通事業であるVONA(ヴォーナ)事業は40.4%増と伸長したことが全体を牽引した。また、FA事業が28.7%増、金型部品事業が32.5%増となったことも寄与した。
■ファーストリテイリング <9983> 84,700円 +1,990 円 (+2.4%) 本日終値
ファーストリテイリング<9983>が2000円弱の上昇で25日移動平均線との下方カイ離を一気に解消してきた。日経平均株価への寄与度の高い値がさ株として知られる。市場では「今月21日にフシ目の8万円台を下回り年初来安値をつけたばかりで、値ごろ感があった。そうしたなか、前週末時点で複数の外資系証券から強気の投資判断が改めて開示されており、目先リバウンドを見込んだ買いを誘った」(中堅証券ストラテジスト)としている。
■東亞合成 <4045> 1,161円 +26 円 (+2.3%) 本日終値
東亞合成<4045>が後場急伸。きょう午後2時15分ごろ、21年12月期上期(1~6月)の連結業績予想について、売上高を690億円から730億円(前年同期比11.0%増)へ、営業利益を66億円から86億円(同51.8%増)へ上方修正すると発表しており、これが好感された。自動車やエレクトロニクス関連製品の需要回復が業績押し上げに寄与する。なお同社では、通期業績予想については下期動向を精査中としている。
■ニフコ <7988> 4,310円 +95 円 (+2.3%) 本日終値
ニフコ<7988>が5日続伸し年初来高値を更新。SMBC日興証券が25日付で、投資評価「1」を継続し、目標株価を4250円から4400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、21年3月期決算後の6月9日に開催したスモールミーティングで、柴尾雅春社長から今後ADAS、xEV向けを中心とした製品群の構成拡大を進める方針が強調され、新たな成長製品群が業績成長を底上げするなかで今後も高い「成長率」が維持できる確度は高いと判断。短期的にも生産台数、搭載台単価の保守的な前提が置かれているとみられることから同社計画からの業績上振れ余地は大きいとみており、22年3月期営業利益予想を337億円から355億円へ、23年3月期を同372億円から400億円へ引き上げている。
■壱番屋 <7630> 5,020円 +110 円 (+2.2%) 本日終値
壱番屋<7630>が続伸。前週末25日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高110億6100万円(前年同期比7.1%増)、営業利益6億8400万円(同2.1倍)、純利益12億5800万円(同5.0倍)と大幅増益となったことが好感された。前年同期間に発出された緊急事態宣言による大幅な減収の反動があり、国内店舗の売り上げが増加したことに加えて、海外店舗も前年同期から回復基調にあることが貢献した。また、営業時間短縮による時短協力金の補助金や投資有価証券売却益を計上したことなども寄与する。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高489億円(前期比10.5%増)、営業利益39億7000万円(同55.1%増)、純利益35億円(同2.0倍)の従来見通しを据え置いている。
■ガンホー <3765> 2,209円 +39 円 (+1.8%) 本日終値
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が続伸。正午ごろ、スマートフォン向けMMORPG「ラグナロクオリジン」(通称:ラグオリ)の日本国内向け正式サービスを開始したと発表しており、これが好感された。「ラグオリ」は、世界で累計1億人がプレイした「ラグナロク」シリーズの最新作。「ラグナロクオンライン」の特徴であるポップなキャラクターと、職業・ステータス・スキル・装備の各要素を組み合わせて自分だけのスタイルで戦う「圧倒的な自由度」を引き継ぎつつ、既存の世界設定をベースとしながらも新たな解釈を加えたストーリーが展開されるのが特徴で、シリーズのファンはもちろん、これまでラグナロクオンラインを知らなかった人もゼロから楽しめるゲームになっているという。
■寿スピリッツ <2222> 7,490円 +130 円 (+1.8%) 本日終値
寿スピリッツ<2222>は続伸。11時30分ごろ、子会社の九十九島グループが、JR東京駅の駅ナカ商業施設「グランスタ東京」に新スイーツブランド「OGLABO TOKYO(オグラボ トーキョー)」を期間限定で出店すると発表しており、これが好材料視された。「OGLABO TOKYO」は、パティシエが提案する古き良き日本菓子の新スタイルで、主力商品は1日30個限定販売の「OGLAサンドケーキ」や「OGLAサンドクッキー」など。なお、出店期間は6月28日から8月15日までとしている。
■ダイセル <4202> 930円 +12 円 (+1.3%) 本日終値
ダイセル<4202>が3日続伸。この日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」において、同社提案の「ミリ波・テラヘルツ帯向け高機能材料・測定の研究開発」及び「ポスト5G半導体のための高速通信対応高密度3D実装技術の研究開発」が採択されたと発表しており、これが好感された。それぞれ「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」における「先導研究(委託)/基地局関連技術」及び「先導研究(助成)/先端半導体製造技術(後工程技術)」の公募に対して採用された。今回の採択により、ダイセルではエレクトロニクス実装材料の研究開発や事業化を加速するとしている。
■日本車輌製造 <7102> 2,156円 +21 円 (+1.0%) 本日終値
日本車輌製造<7102>が反発。前週末25日の取引終了後、JR東海<9022>から特急型車両「HC85系」を64両受注したと発表したことが好感された。23年3月期に58両、24年3月期に6両納入する予定で、受注金額は非公表。なお、23年3月期以降の売上高への寄与を見込むとしている。
■ダイフク <6383> 10,110円 +60 円 (+0.6%) 本日終値
ダイフク<6383>が3日続伸。同社はきょう、楽天グループ<4755>と物流センター運営の効率化に向けた連携強化を目的にパートナーシップ協定を締結したと発表しており、上げ幅を広げる場面があった。両社はこれまでも、楽天の物流センターにダイフクのマテリアルハンドリングシステムを導入するなど協業を進めてきた。今回の協定締結により、ピッキングや搬送を担うシステムの導入や運用、保守・メンテナンスなど、物流センターの生産性を向上するために相互に協力し、今まで以上に自動化・省人化された物流センターの構築を推進していく。
株探ニュース