話題株ピックアップ【夕刊】(3):アトラG、リバーエレク、イソライト
■アトラグループ <6029> 374円 +54 円 (+16.9%) 本日終値 東証1部 上昇率トップ
アトラグループ<6029>が急騰。29日の取引終了後、One Third Residence(東京都千代田区)とミラー型のオンライントレーニング用デバイス「Fitness Mirror」に関する事業を共同運営する合弁会社の設立を検討していたが、合弁会社設立ではなくOne Third Residenceを子会社化する方向で交渉を進めることになった発表。子会社化により、同社グループの事業としてFitness Mirrorに関する事業を展開し、フィットネスクラブのフランチャイズ展開を加速していく方針としている。
■アイビー化粧品 <4918> 825円 +76 円 (+10.2%) 本日終値
アイビー化粧品<4918>は急騰。29日の取引終了後、骨の破壊を行う細胞(破骨細胞)の形成・機能を制御する新規有用成分「クレソン」に関する論文が、国際科学雑誌「Natural Product Communications」に掲載されたと発表しており、これを好感する買いが入った。横浜市立大学と共同で破骨細胞の形成・機能に関するさまざまな細胞内シグナル伝達について研究を行い、破骨細胞の形成・機能を制御する新規有用成分として、クレソン抽出物を同定した。その成果が認められた結果、同誌への掲載に至ったという。併せて、クレソンの抽出物を有用成分とする破骨細胞分化抑制剤に関する特許を出願中であることも明らかにした。詳細については特許取得後に報告するとしている。
■リバーエレテック <6666> 1,555円 +98 円 (+6.7%) 本日終値
リバーエレテック<6666>が急伸。水晶振動子を主力とする電子部品メーカーで、高速通信規格「5G」向けで商機を捉えている。スマートフォン向けでは、5Gをベースとした大容量データ通信に対応したハイエンドモデルに高精度の音叉型水晶振動子が好調で収益に貢献している。22年3月期は営業利益段階で前期比47%増の8億4600万円と急拡大を見込む。テクニカル的には今月16日につけた1503円の戻り高値を払拭し新波動入りを示唆している。
■イソライト工業 <5358> 716円 +31 円 (+4.5%) 本日終値
イソライト工業<5358>の上値追い鮮明、きょうで5連騰となり4月8日以来の700円台を回復。ここ半導体関連セクターの中小型株に物色の矛先が向いている。同社は半導体向けセラミックファイバーが好調で22年3月期はトップライン、営業利益ともに2ケタ成長が見込まれている。中小型で足が軽く、信用買い残も増加しているとはいえ直近データで30万株程度と日々の商いで十分こなせる水準にとどまっている。燃料電池分野への展開にも注力の構えで、脱炭素関連としてのテーマ性も内包している。
■ピックルス <2925> 3,530円 +145 円 (+4.3%) 本日終値
ピックルスコーポレーション<2925>が反発。29日の取引終了後に発表した22年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算で、経常利益が前年同期比45.2%増の13億6100万円に拡大して着地したことが好感された。外出自粛に伴う巣ごもり需要の継続や健康志向の高まりを背景に、キムチをはじめとする製品売上高が増加した。また、天候が比較的順調に推移し、原料価格が安定したことも大幅増益につながった。上期計画の19億円に対する進捗率は71.6%に達しており、業績上振れが期待される。
■ファンペップ <4881> 449円 +15 円 (+3.5%) 本日終値
ファンペップ<4881>は大幅高。同社は機能性ペプチドを活用した医薬品の研究開発を行うバイオベンチャーで昨年12月25日に東証マザースに上場したニューフェース。29日取引終了後、中国で機能性ペプチド「AJP001」の用途特許が成立したことを発表、これが投資資金の攻勢を誘う材料となった。株価は6月中旬以降の調整局面を経て、前日時点で400円台前半と値ごろ感があり、上値を見込んだ個人投資家資金の追随買いも入りやすい。
■パシフィックネット <3021> 2,800円 +50 円 (+1.8%) 本日終値
パシフィックネット<3021>が3日ぶりに反発。29日の取引終了後、マイクロソフト<MSFT>のクラウドサービス「Azure Virtual Desktop」導入前の検証支援サービスを開始したと発表しており、これが好材料視された。「Azure Virtual Desktop」はニューノーマル時代の多様化する働き方の加速やセキュリティー脅威の拡大を背景に、導入が比較的容易なクラウド型・仮想デスクトップとして注目を集めている。同社では手ごろな価格で同サービスの検証ができるパッケージを提供。クラウドに精通した国内トップクラスのエンジニアチームが担当することで導入企業数の拡大を見込んでいるという。
■フェイスネットワーク <3489> 1,379円 +23 円 (+1.7%) 本日終値
フェイスネットワーク<3489>が高い。29日の取引終了後、ジェイリース<7187>と家賃債務保証に関する包括契約を締結したと発表しており、これが好感されたようだ。これにより、ジェイリースはフェイスNWが取り扱う物件を対象に、保証サービスをはじめ、緊急時駆け付けサービス、居室内事故発生時の補償、見守りサービスなどの生活に関わる付帯サービスを提供する。
●ストップ高銘柄
ラオックス <8202> 231円 +50 円 (+27.6%) ストップ高 本日終値
以上、1銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース