株価指数先物【引け後コメント】 クレディスイスの日経225先物売りが継続

市況
2021年7月1日 17時52分

大阪9月限

日経225先物 28630 -120 (-0.41%)

TOPIX先物  1934.5 -7.0 (-0.36%)

日経225先物(9月限)は前日比120円安の2万8630円で取引を終了。寄り付きは2万8830円とシカゴ先物清算値(2万8765円)を上回って始まった。ただし、寄り付きを高値に軟化すると、現物の寄り付き直後には2万8700円を割り込んでいる。売り一巡後は下げ渋ったものの、前引けにかけてレンジを切り下げており、一時2万8580円まで下落幅を広げた。後場は2万8620円~2万8680円辺りでの狭いレンジ推移が継続し、2万8630円で取引を終えた。

朝方は米国の労働市場の改善に加え、日銀短観の業況判断指数(DI)が大企業製造業でプラス14と、4期連続で改善したことが材料視され、やや買いが先行。ただし、買い一巡後はロング筋のクローズが優勢となり、結局はナイトセッションでつけた安値水準を意識させる動きだった。

なお、指数インパクトの大きいところではアドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>が重荷となったものの、それぞれ日経平均株価に対して10円程度の下落影響であり、売買代金上位を見ても高安まちまちであったことから、リバランス中心であろう。ただし、これまで強い値動きを続けていた海運株が大きく調整しており、景気敏感株が持ち高調整を強めてくるようだと、TOPIX型の売りが意識されてくる可能性はありそうだ。

NT倍率は先物中心限月で14.79倍と横ばいでの推移が継続。切り下がりを見せる25日移動平均線に上値を抑えられる半面、ボトム水準から小動きながらも下値を切り上げつつある。米国では週末の雇用統計のほか、週明けは独立記念日となるため、海外勢の商いは膨らみづらい。そのため、先物主導で仕掛けてくる動きは限られ、明日も薄商いの中で現物市場での持ち高調整の動きなどを見極めることになりそうだ。

手口面では、日経225先物はクレディスイスが1010枚、ABNアムロが370枚、BofAが240枚程度の売り越しに対して、大和が380枚、ゴールドマンが290枚、BNPパリバが250枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが1530枚、野村が630枚、ゴールドマンが430枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1230枚、BNPパリバが980枚、JPモルガンが460枚程度の買い越しだった。引き続き、クレディスイスからのCTA経由と見られる売り越しが続いている。

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