マイクロンが下落 予想上回るガイダンスも投資家からは物足りなさも=米国株個別

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2021年7月1日 22時56分

半導体のマイクロン<MU>が下落。前日引け後に3-5月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第4四半期のガイダンスも公表しており、こちらも1株利益、売上高とも予想を上回る見通しを示した。コンピューターや電話のデータ保存向け半導体の堅調な需要を示唆している。しかし、さらに強気なガイダンスを期待していた投資家からは物足りなさも出ているようだ。

同社はまた、ユタ州リーハイのメモリー工場をテキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>に売却することも明らかにした。インテルとの合弁事業を展開していた同工場の売却方針は事前に伝えいたが、今回正式に発表した。売却額の内訳はTIから受け取る現金が9億ドル、装置を含む資産の評価額が約6億ドルとなっている。

メロートラCEOはアナリストとの電話会議で、「需要は力強かったと指摘。マレーシアでの都市封鎖に伴うサプライチェーンの混乱に加え、自動車やコンピューター、工業分野の顧客が他の半導体を十分に確保できず、最終製品を思い通りに生産できなかった状況がメモリーの受注に響いた」と指摘した。

また、「需要と伴に価格は上昇傾向にあるが、将来的な供給混乱の緩和やより高額な製品への製造シフトを巡る対応で、一部のコストも上昇しつつある」と説明。「メモリーやストレージ向け半導体の供給は来年にかけてタイトな状態が続く」とも述べた。

(3-5月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.88ドル(予想:1.72ドル)

・売上高:74.2億ドル(予想:72.2億ドル)

・粗利益率(調整後):42.9%(予想:42.0%)

・営業キャッシュフロー:35.6億ドル(予想:32億ドル)

(6-8月・第4四半期見通し)

・1株利益(調整後):2.20~2.40ドル(予想:2.17ドル)

・売上高:80~84億ドル(予想:78.5億ドル)

(NY時間09:45)

マイクロン<MU> 80.53(-4.45 -5.24%)

TI<TXN> 190.46(-1.84 -0.96%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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