株価指数先物【寄り前コメント】 米株上昇を材料視も、積極的な売買は手控えられよう

市況
2021年7月5日 8時22分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 28730 -30 (-0.10%)

TOPIX先物 1948.5 -6.0 (-0.30%)

シカゴ先物 28775 +15

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

2日の米国市場ではNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。6月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比85万人増と市場予想を上回り、雇用の改善傾向が示された。一方、失業率は5.9%と5月の5.8%から0.1ポイント上昇し、市場予想よりも高かった。ただし、株式市場では総じて予想の範囲内と受け止められ、米連邦準備理事会(FRB)は量的金融緩和の縮小(テーパリング)を急がないとの見方が広がった。長期金利の低下にもつながっており、ハイテク株を中心に買い優勢に。NYダウが約2カ月ぶりに史上最高値を更新。ナスダック、S&P500も最高値を更新した。S&P業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、小売、ソフトウエア・サービスが上昇する一方で、銀行、エネルギー、保険が下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比15円高の2万8775円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円高の2万8780円で始まると、米国市場の取引開始前には2万8820円まで上昇幅を広げる場面が見られたが、概ね2万8720円~2万8820円と日中終値を挟んで狭いレンジでの推移が続いた。

本日は米国市場の上昇を受けてやや買い先行で始まりそうだが、シカゴ先物は日中大阪比で15円高と小幅な上昇で終えていることもあり、先物主導でのインデックス買いによる押し上げは期待しづらい。また、5日の米国市場が独立記念日の振替祝日で休場となることから、本日は海外勢のフローが限られると考えられる。出来高は膨らみづらく、短期的な売り仕掛けなどによって大きく振らされやすい需給状況であろう。

一方、2日のVIX指数は15.07で取引を終えており、低いところでは14.25まで低下する場面が見られた。昨年2月以来の低い水準での推移が続いていることもあり、ショートに傾けづらい状況である。

先週の日経225先物は2万8500円~2万9000円のレンジでの推移を続けており、概ねオプション権利価格の2万8750円を中心とした価格推移であった。積極的な売買は手控えられやすく、買い一巡後はオプション権利価格の2万8750円を中心に、その上下の権利行使価格である2万8625円~2万8875円辺りでの推移といったところか。

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