株価指数先物【寄り前コメント】 アルゴ発動による新たなショートの動きに警戒も

市況
2021年7月8日 8時12分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 28330 -50 (-0.17%)

TOPIX先物 1936.0 -2.0 (-0.10%)

シカゴ先物 28335 -45

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

7日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、テーパリング(量的緩和の縮小)を議論したことが示されたものの、複数の政策当局者は政策変更には不透明感が依然として強いと判断した。米連邦準備理事会(FRB)でタカ派色の強い発言がなかったことからインフレ圧力が和らぐ格好となり、長期金利は低下しハイテク株が物色された。S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、商業サービス・用品、素材が上昇する一方で、自動車・自動車部品、エネルギー、半導体・同製造装置が下落した。

シカゴ先物清算値は日中大阪比45円安の2万8335円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万8420円で始まると、2万8470円まで上昇幅を広げた。しかし、薄商いのなか軟化し、米国市場の取引開始後には一時2万8280円と下落に転じている。その後再び2万8400円を捉えるも、概ね2万8300円~2万8380円辺りでの推移が続き、2万8330円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、売り先行で始まることになろう。シカゴ先物ではFOMCの議事要旨を受けた米国市場の上昇に対する反応は限られており、国内の需給要因により神経質な相場展開になりそうだ。

市場では上場投資信託(ETF)の決算に絡んだ売り圧力に連日関心が集まっている。決算に伴う分配金支払いのための換金売りの影響額として、8日、9日の2日間で約8000億円超との観測。売り需要を想定したショートが足元で積み上がっているとみられ、ETFに絡んだ売り需要に向かう形で先回りのショート筋はカバーを行うと想定される。

NT倍率は先物中心限月で低下傾向が続いており、チャート形状としては3月安値とのダブルボトム形成のパターンが理想的であることから、日経225先物へは巻き戻しを狙った押し目狙いの動きも出てきそうである。

一方で、11日に期限を迎えるまん延防止等重点措置を巡り、きょうにも8月22日までの延長が発表される。東京都に緊急事態宣言を出す方向で調整に入ったと報じられるなか、アルゴ発動による新たなショートの動きには警戒する必要がありそうだ。日経225先物は2万8000円~2万8500円のレンジに切り下がっているが、6月21日につけた安値2万7720円(ナイトセッション含む)を意識したトレンド形成も意識される。

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