株価指数先物【寄り前コメント】 2万8500円辺りでの底堅さを見極めたいところ、ややNTショート寄りの動きにも

市況
2021年7月14日 8時01分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 28510 -140 (-0.48%)

TOPIX先物 1956.0 -8.0 (-0.40%)

シカゴ先物 28550 -100

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

13日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。注目された6月の消費者物価指数(CPI)は予想を上回る上昇となり、インフレ警戒感が高まった。また、30年債入札が低調だったことで10年債利回りは1.4%台に上昇したことも影響し、利食い優勢の展開となった。そのほか、中型機「787」の機体の一部で構造問題が見つかったと伝えられたことが嫌気され、ボーイング<BA>が4%を超える下落となり、NYダウの重荷に。S&P500業種別指数はソフトウエア・サービス、テクノロジー・ハード・機器、食品・飲料・タバコが上昇する一方で、自動車・自動車部品、銀行、不動産が下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比100円安の2万8550円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万8660円で始まり、2万8690円まで上昇。ただし、その後は2万8650円を挟んだ狭いレンジ推移が続くなか、米国市場の取引開始後には一時2万8480円まで下落する場面が見られた。売り一巡後は2万8480円~2万8600円での保ち合いを経て、2万8510円で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まることになり、節目の2万8500円水準での攻防となろう。25日移動平均線(2万8735円辺り)に上値を抑えられる一方で、5日線(2万8400円辺り)が支持線として意識される形となる。昨日の上昇で一時25日線を突破し、75日線に接近する動きを見せたこともあり、いったんは強弱感が対立しやすい水準のため、目先的には2万8500円辺りでの底堅さを見極めたいところであろう。ただし、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を控えていることもあり、積極的にポジションを取りに行く動きは限られる。短期的なショートに対しては、その後のカバーを狙った押し目狙いのスタンスか。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.58倍と3月の安値水準を割り込み、昨年11月以来の水準まで低下した。ゴールドマン・サックスによる半導体株の格下げを受けた、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下落が影響した面はある。ただし、低下傾向が続くなかでは反転を狙った動きは入りづらく、NTショート寄りのポジションによって、日経225先物への戻り売り圧力を警戒しておきたいところか。VIX指数はボトム圏ではあるものの、17.12に上昇しており、25日線を上回っている。

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