話題株ピックアップ【昼刊】:Enjin、東宝、レーザーテク

注目
2021年7月14日 11時41分

■Enjin <7370>  3,730円  +700 円 (+23.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

Enjin<7370>がストップ高カイ気配。同社は医療機関や医師を対象にPR支援サービスなどを行っており、6月18日に東証マザーズに上場した直近IPO銘柄。成長期待の高さを背景に初値は公開価格を56%上回る2150円で形成、その後はセカンダリーでも人気を継続し、調整を挟みながらも下値を切り上げてきた。13日取引終了後に発表した21年5月期決算では売上高が前の期比4割増となる21億6300万円、営業利益は倍増の6億700万円と急成長を果たしたが、続く22年5月期業績予想については売上高が31億600万円と前の期を上回る4割強の伸び率を見込み、営業利益も前期比54%増の9億3200万円と高成長が続く見通し。これを好感する形で投資資金の流入が加速している。

■東宝 <9602>  5,040円  +485 円 (+10.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位

東宝<9602>は急反発に転じ、5日移動平均線を上回る水準に浮上してきた。昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響による収益デメリットに見舞われ、大苦戦を強いられたが、今期は風向きが大きく変わっている。13日取引終了後に発表した21年3~5月期決算は営業利益が前年同期比3.8倍の105億1800万円と急拡大、これが株価を強く刺激している。前期の映画館臨時休業の反動が出ているほか、3月公開の邦画アニメがヒットし収益を押し上げた。

■パルHD <2726>  1,900円  +171 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位

パルグループホールディングス<2726>が3連騰し年初来高値を更新している。13日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高312億1000万円(前年同期比97.1%増)、営業利益17億9300万円(前年同期30億8800万円の赤字)、最終利益10億3000万円(同22億円の赤字)となり、上期計画に対する営業利益の進捗率が97%に達したことが好感されている。前年同期は緊急事態宣言に伴い7割近い店舗が休業したが、今期は25%程度にとどまったことが収益改善を牽引した。なかで「3コインズ」を軸とした雑貨事業の売上高が急増したことに加えて、自社サイトをはじめEC売上高が大幅に伸長したことが寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高1340億円(前期比23.5%増)、営業利益74億円(同5.3倍)、最終利益39億円(同14.4倍)の従来見通しを据え置いている。

■テスホールディングス <5074>  2,273円  +127 円 (+5.9%)  11:30現在

テスホールディングス<5074>の上値追いに弾みがついており、きょうは7連騰で一時145円高の2291円まで駆け上がった。再生可能エネルギー発電所の設計から調達、施工に至るまでワンストップで対応し、売電事業も展開する。4月27日に東証1部に上場した直近IPO銘柄だが、上場後の高値更新が続いている。21年6月期は最終利益段階で前期比4割増益を見込み、22年6月期も大型案件をバネに成長トレンドが続く見通し。現在、株式市場でテーマ買いの動きが活発化している脱炭素関連の有力株として注目度が高い。また、新市場区分のプライム適合企業としての通知を受けたことを今週12日に発表しており、これも買い人気を後押ししている。

■アクシージア <4936>  1,590円  +84 円 (+5.6%)  11:30現在

13日に発表した「東証が14日付で貸借銘柄に選定」が買い材料。

■松屋 <8237>  1,049円  +53 円 (+5.3%)  11:30現在

13日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。

松屋 <8237> が7月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常損益は6.1億円の赤字(前年同期は9.3億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

⇒⇒松屋の詳しい業績推移表を見る

■レーザーテック <6920>  21,850円  +700 円 (+3.3%)  11:30現在

レーザーテック<6920>が一時770円高の2万1920円まで上値を伸ばしフシ目の2万2000円大台回復を目前に捉えているほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が一斉に切り返している。前日はゴールドマン・サックス証券の半導体製造装置セクターへの投資判断見直しの影響で、売り圧力に晒されたが、きょうは早くも売り物が切れ押し目買いが優勢となっている。「前日はレポートのリリースに絡み空売りも乗せられていた可能性があり、その買い戻しも作用したとみられる」(準大手証券ストラテジスト)。世界的に旺盛な半導体需要を背景に、自動車業界などへの供給不足の状態に変化はなく、生産設備増強の動きが今後加速する。日本半導体製造装置協会(SEAJ)も21年度の日本製半導体製造装置の販売額について、従来見通しの2兆5000億円から2兆9200億円(過去最高)に増額修正するなど、収益環境に陰りはない。

■愛三工業 <7283>  933円  +27 円 (+3.0%)  11:30現在

愛三工業<7283>の上げ足に勢いがついてきた。きょうで3連騰となり6月8日につけた高値924円を払拭し年初来高値更新となった。株価は年初から継続的な買いが流入し一貫した上昇波を形成、月足チャートで見ると昨年12月から今年6月まで7連続陽線で、今月も月足陽線となる可能性が高い。同社は燃料ポンプや燃料噴射システムなどの自動車部品製造を手掛けるが、トヨタ自動車<7203>の直系で電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)の電動車制御システム事業化に積極的に取り組み、トヨタの電動車戦略でもカギを握る。株価指標面では依然としてPER10倍未満、PBRも解散価値を3割も下回る0.7倍と割安感が際立っており、4ケタ大台回復をにらんでいる。

■ミロク情報サービス <9928>  1,699円  +38 円 (+2.3%)  11:30現在

ミロク情報サービス<9928>は反発。13日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、最終利益を23億8000万円から38億1000万円(前期比43.6%増)へ上方修正しており、これが好感されている。持ち分法適用会社pring(プリン)の保有全株をアルファベットC<GOOG>傘下のGoogle Internationalに譲渡するのに伴い、関係会社株式売却益約20億7000万円を特別利益として計上することなどが要因。なお、売上高374億円(同9.8%増)、営業利益40億3000万円(同11.0%減)の従来見通しを据え置いた。

■大成建設 <1801>  3,840円  +60 円 (+1.6%)  11:30現在

大成建設<1801>、大林組<1802>、鹿島<1812>など大手ゼネコン株が買いを集め、業種別騰落率でも「建設」は東証1部33業種中で値上がり率トップに買われている。市場では「菅政権による景気浮揚策として補正予算に対する思惑がある。豪雨災害などが相次ぐなか、建設・土木には国土強靱化に絡む需要が発現するとの見方が買いを誘っているもようだ」(中堅証券ストラテジスト)という。きょうは全般相場は上昇一服となっており、相対的に出遅れ感のある建設株はリターンリバーサル狙いの買いも誘導しやすくなっている。

■オプテックスグループ <6914>  1,862円  +18 円 (+1.0%)  11:30現在

オプテックスグループ<6914>が3日続伸している。13日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を400億円から450億円(前期比29.1%増)へ、営業利益を30億円から45億円(同2.1倍)へ、純利益を22億円から33億5000万円(同2.4倍)へ上方修正したことが好感されている。上期において、ヨーロッパ向けSS(センシングソリューション)事業や国内・アジア向けIA(インダストリアルオートメーション)事業が予想を上回る水準で推移したことが要因。また、高収益製品の販売が好調に推移したことも寄与する。

■オービック <4684>  20,920円  +150 円 (+0.7%)  11:30現在

オービック<4684>が反発している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2021年4~6月期の連結営業利益は前年同期比1割増の130億円弱だったことが分かった」と報じられており、第1四半期として18年連続で最高益更新する見通しであることが好感されている。記事によると、主力の「オービック7」で、中堅大手企業から比較的大型の案件があったことに加えて、クラウド版を採用する顧客が増加し利用料収入が伸びたという。なお、決算発表は7月21日を予定している。

■トヨタ自動車 <7203>  9,915円  +50 円 (+0.5%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が3日続伸、ザラ場ベースで6月18日以来約1カ月ぶりとなる1万円大台を指呼の間に捉えている。米長期金利の低下が一服したことで日米金利差縮小の思惑が後退、外国為替市場ではドルが買われる流れとなり、足もと1ドル=110円70銭前後まで円安が進んでいる。同社の22年3月期通期の想定為替レートは1ドル=105円で実勢はそれよりも6円近く円安に傾いていることで輸出採算向上による収益増額要因として株価にポジティブ材料となっている。

■リテールパートナーズ <8167>  1,161円  -82 円 (-6.6%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

13日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は50%減益で着地」が嫌気された。

リテールパートナーズ <8167> が7月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比50.3%減の15.5億円に大きく落ち込み、3-8月期(上期)計画の35億円に対する進捗率は44.4%にとどまり、5年平均の51.5%も下回った。

⇒⇒リテールパートナーズの詳しい業績推移表を見る

■エムビーエス <1401>  632円  +98 円 (+18.4%) 一時ストップ高   11:30現在

エムビーエス<1401>が急騰。13日の取引終了後、集計中の21年5月期単独業績について、売上高が33億5000万円から34億3900万円(前の期比2.8%増)へ、営業利益が1億9300万円から2億4300万円(同14.1%減)へ、純利益が2億5100万円から2億8700万円(同26.4%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。従来予想では工事の一時中断や延期、受注の遅れなどを見込んでいたものの、想定以上に工事が進捗したことや一部の工事再開などが売上高を押し上げた。また、原価低減と経費削減の徹底を図ったことも寄与した。なお、業績上振れに伴い無配を予定していた期末一括配当で3円の配当を行う。05年4月の上場以来初配当となる。

■ウッドフレンズ <8886>  3,250円  +500 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

ウッドフレンズ<8886>がストップ高カイ気配。13日の取引終了後に発表した22年5月期の連結業績予想で、売上高500億円(前期比33.5%増)、営業利益18億8000万円(同51.5%増)、純利益9億5000万円(同63.4%増)と大幅増益を見込み、年間配当は前期比67円増の160円を予定していることが好感されている。主力の住宅事業では、在宅勤務の増加や外出自粛によって自宅時間が増えるなかで住宅環境を見直す動きが強まり、住宅市況の好調が見込まれる一方、ウッドショックの影響が懸念されているが、同社は国産材流通ネットワークを活用した住宅建材の安定供給により、注文戸建住宅市場でのシェア獲得を図る方針。また、前期に続いて商品の差別化により販売単価や利益率の上昇継続が見込まれている。なお、21年5月期決算は、売上高374億7400万円(前の期比0.4%減)、営業利益12億1000万円(同92.9%増)、純利益5億4600万円(同4.6倍)だった。

■ERIホールディングス <6083>  762円  +100 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

ERIホールディングス<6083>がストップ高カイ気配。同社は13日取引終了後に、22年5月期通期の連結業績予想を公表。経常利益見通しを前期比74.1%増の8億2500万円としていることや、年間配当計画を前期比15円増配の30円としていることが好感されているようだ。売上高は同5.8%増の152億3200万円を見込む。活動停滞が大きかった住宅関連で顧客の事業活動が回復基調にあるなか、今年4月から省エネ基準適合義務化の対象が拡大されたことが追い風になるとみている。

●ストップ高銘柄

ステムセル研究所 <7096>  6,760円  +1,000 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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