シティグループが決算発表 株式と投資銀行が好調=米国株個別
シティグループが取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、株式トレーディングと投資銀行業務が好調で、債券・為替・商品(FICC)とクレジットカード部門の弱さを補った。24億ドルの貸倒引当金の戻し入れも寄与し、第2四半期の営業収益と1株利益は予想を上回った。株式トレーディング収入は2四半期連続で10億ドルを超えている。クレジットカード事業の収益は消費者のローン返済で11%減少したものの、米景気回復の中でカードの利用額は40%増えた。
フレーザーCEOは「世界経済の回復ペースは予想を上回っている。当行のさまざまな事業でこれが見られ、投資銀行および株式関連の業績に反映されている」と述べた。
株価は他の大手行とは対照的に上昇して始まったものの、米国債利回りが下げ幅を拡大しており、途中から下げに転じている。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):2.85ドル(予想:1.94ドル)
・営業収益(調整後):175億ドル(予想:172億ドル)
FICCトレーディング:32.1億ドル(予想:36.4億ドル)
株式:10.6億ドル(9.2億ドル)
投資銀行:17.7億ドル(予想:16.3億ドル)
金利収入:103.4億ドル(予想:104.4億ドル)
・貸倒引当金戻入:24億ドル
(NY時間10:37)
シティグループ 67.71(-0.66 -0.97%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美