株価指数先物【寄り前コメント】 2万8500円処でこう着のなか、ややNTショートを意識した流れに

市況
2021年7月15日 8時07分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 28520 -20 (-0.07%)

TOPIX先物 1958.0 -1.0 (-0.05%)

シカゴ先物 28515 -25

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

14日の米国市場はNYダウ S&P500が上昇する一方で、ナスダックは下落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言では大方の予想通り、金融緩和姿勢を当面維持するとのハト派姿勢が確認された。これを受けて前日に1.42%に上昇していた長期金利は1.34%に低下しており、アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>など大型テック株が買われた。一方で、原油先物相場の下落によりエネルギー株が利益確定の売りに押されたほか、長期金利の低下で金融株もさえない展開に。S&P500業種別指数はテクノロジー・ハード・機器、食品・飲料・タバコ、不動産が上昇する一方で、エネルギー、自動車・自動車部品、各種金融が下落した。

シカゴ先物清算値は日中大阪比15円安の2万8515円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万8550円で始まり、寄り付き直後に2万8510円まで軟化した後は切り返しを見せており、米国市場の取引開始後には一時2万8670円まで上昇幅を広げる場面が見られている。ただし、14日の日中高値水準からの上値は重く、次第に利益確定の売りに押されると、2万8510円~2万8590円辺りでの保ち合いに。引けにかけてはボトム水準でのこう着が続き、2万8520円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売り先行で始まり、引き続き節目の2万8500円水準での攻防となろう。チャートは切り下がりを見せている25日移動平均線(2万8720円辺り)に上値を抑えられる一方で、5日線(2万8480円辺り)が支持線として意識されている形状となる。5日線と25日線のカイ離は徐々に縮小しており、煮詰まり感が台頭。保ち合いを放れた場合には、トレンドが出やすくなりそうだ。

なお、昨日はクレディスイス経由で日経225先物、TOPIX先物いずれもショートの動きが見られており、短期的には5日線割れからの調整トレンドが想定されやすい。それゆえに2万8500円辺りでの底堅さが確認された場面では、ショートカバーに向かわせることは可能だろう。

ただし、先物の商いは減少傾向にあり、裁定と一部のヘッジファンド以外でトレンドを取りに行く動きは限られている。そのなかで、NT倍率は先物中心限月で14.56倍に低下しており、14倍台前半を想定したトレンドを形成。日経225先物にはNTショートを意識した戻り売りのスタンスになりやすいだろう。なお、VIX指数は16.33に低下し、再び25日線を下回っている。

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