来週の為替相場見通し=ドルは戻り試す展開も
来週の外国為替市場のドル円相場は、米長期金利動向を注視しながらも、反発基調をたどれるかがポイントとなりそうだ。予想レンジは1ドル=109円70~110円90銭。
この週は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が議会証言で「インフレ懸念は一時的」との姿勢を堅持したことから、米金融緩和の長期化観測が強まった。これを受け、米長期金利が低下し15日に一時、109円70銭台までドル安が進む場面があったが、その後は110円台へ値を戻した。いったん、ドルは下値を確認した格好となり、来週は戻りを試す展開が予想される。来週は、東京市場は23日の東京オリンピック開幕に向けて変則的なスケジュールとなり、22日が海の日、23日がスポーツの日で休場となる。海外市場は、通常通りの取引で20日の米6月住宅着工件数、21日の米20年債入札、22日の欧州中央銀行(ECB)定例理事会、米6月中古住宅販売件数などが注目されそうだ。