19日の中国本土市場概況:上海総合0.01%安で続落、上海50Aは0.5%上昇

市況
2021年7月19日 16時54分

週明け19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比0.18ポイント(0.01%)安の3539.12ポイントと小幅ながら続落した(上海A株指数は0.09ポイント安の3709.40ポイント)。

投資家心理がやや悪化する流れ。世界的な新型コロナウイルス感染再拡大が不安視されたほか、米中関係の悪化も警戒された。バイデン米政権は16日、香港国家安全維持法(国安法)が香港で事業展開する外国企業に悪影響を及ぼすと警告。それに対し中国外交部の報道官は、「内政干渉だ」と反発した上で、「中国は必要な対抗措置をとる」などと米国をけん制した。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスに対する期待感は続いている。人民銀は先週、市中銀行の預金準備率を引き下げた。市場では、景気腰折れを回避するため、もう一段の引き下げがあるとの見方も流れている。また、あす20日に公表される事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート(LPR)」について、一部から引き下げの可能性が指摘された。上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.5%高とプラス圏で取引を終えている。(亜州リサーチ編集部)

業種別では、不動産の下げが目立つ。上海陸家嘴金融貿易区開発(600663/SH)が9.7%安、保利地産(600048/SH)が3.0%安、格力地産(600185/SH)が2.8%安で引けた。

鉄鋼やセメントなど素材株の一角もさえない。重慶鋼鉄(601005/SH)が3.3%、宝山鋼鉄(600019/SH)と安徽海螺セメント(600585/SH)がそろって1.5%ずつ下落した。ハイテク株、エネルギー株、公益株なども売られている。

半面、医薬品株は高い。北京同仁堂(600085/SH)が8.5%、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)が7.9%、薬明康徳(603259/SH)が1.7%ずつ上昇した。ショウ州片仔コウ薬業は上場来高値を更新する。食品飲料株と金融株の一角、運輸株も買われた。

一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.32ポイント(1.63%)安の261.17ポイント、深センB株指数が11.18ポイント(0.91%)安の1216.24ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.