株価指数先物【寄り前コメント】 米国同様、急落局面は買いの好機といった見方強まればショートカバーを誘発

市況
2021年7月21日 8時19分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27740 +330 (+1.20%)

TOPIX先物 1905.5 +14.5 (+0.76%)

シカゴ先物 27730 +320

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

20日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が大幅に反発。新型コロナウイルスの感染拡大による景気減速は警戒されるものの、これまで急落場面では短期間で戻していたこともあり、買いの好機との見方が高まったようだ。そのため、前日に売りが膨らんでいた景気敏感株を中心に買い戻される展開となった。また、決算発表が本格化するなか、IBM<IBM>が予想を上回る大幅増収だったことも材料視されている。S&P500業種別指数は資本財、消費者サービス、自動車・自動車部品が上昇する一方で、家庭用品・パーソナル用品、食品・飲料・タバコ、電気通信サービスが下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比320円高の2万7730円と大幅に反発して取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比80円高の2万7490円で始まり、その後は売り買いが交錯する格好となり、2万7370円~2万7500円辺りでの推移に。しかし、米国市場の取引開始後に上昇基調を強め、一気に2万7700円を回復。高値保ち合いが続くなか、一時2万7800円まで上昇幅を広げる場面も見られた。引けにかけてはやや上げ幅を縮めたものの、2万7740円で取引を終えている。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形となり、前日から一転して、ギャップアップで始まることになる。ナイトセッションで上値抵抗となる5日移動平均線(2万7780円辺り)を捉えており、明確に上放れてくるかが注目されるところであろう。ただし、東京市場は4連休に入るため、ギャップアップ後は次第にこう着感が強まりやすい。まずは5日線を突破し、ショートカバーを誘発させる動きにつながるかを確認したい。

低下傾向を続けているNT倍率だが、昨日は14.49倍で終えている。一時14.54倍に上昇する場面も見られており、こちらも上値抵抗線となる5日線を捉えてきた。ギャップアップにより指数インパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する格好になることから、明確に5日線を突破してくるかが注目される。米国市場のリバウンドが期待されるようであれば、連休中の対応策としてNTロングを取りに行く動きも意識されやすいだろう。

VIX指数は19.73に低下しており、5月、6月の急伸時と同様に急低下した。これまでは、翌日にもう一段の低下を見せて75日線を割り込んでいたこともあり、グローベックスの米株先物が強い動きを見せてくるようだと、リスクオンの思惑につながることになりそうだ。

株探ニュース

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