東京株式(前引け)=反発、米株高に追随も買い一巡後は伸び悩む
21日前引けの日経平均株価は前営業日比135円59銭高の2万7523円75銭と反発。前場の東証1部の売買高概算は4億7420万株、売買代金概算は1兆1063億円。値上がり銘柄数は1823、対して値下がり銘柄数は272、変わらずは94銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は久々にリスク選好の流れとなった。前日の米国株市場でNYダウが550ドルの上昇をみせるなど主要株指数が急反発に転じたことを受け投資家心理が改善、東京市場では寄り付きから主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入った。日経平均は一時500円近い上昇をみせ2万7800円台まで上値を伸ばした。しかし、その後は戻り売りに押され上げ幅を縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が上値を押さえたほか、4連休前ということもありキャッシュポジションを高める動きが前場後半の値動きに反映される形となった。
個別では任天堂<7974>がしっかり、トヨタ自動車<7203>も買い優勢。ベイカレント・コンサルティング<6532>が物色人気、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。エフオン<9514>が値上がり率トップに買われたほか、イーグル工業<6486>、NOK<7240>なども値を飛ばした。半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が大幅反落、ファーストリテイリング<9983>も軟調。タマホーム<1419>が急落、キヤノン<7751>も安い。ジャパンディスプレイ<6740>も値を下げた。