株価指数先物【引け後コメント】 ギャップアップもカバーは限られ、短期リバウンドを狙ったロングの動きにとどまる

市況
2021年7月21日 17時34分

大阪9月限

日経225先物 27560 +150 (+0.54%)

TOPIX先物 1907.5 +16.5 (+0.87%)

日経225先物物(9月限)は前日比150円高の2万7560円で取引を終了。寄り付きは2万7750円とシカゴ先物清算値(2万7730円)にサヤ寄せするギャップアップで始まり、一時2万7870円まで上昇幅を広げる場面が見られた。しかし、買いの勢いは続かず、前場半ば以降は次第に上げ幅を縮め、ランチタイムでは2万7440円まで伸び悩んだ。後場は2万7470円~2万7560円水準での推移が続くなか、後場半ば辺りに2万7420円まで売られる場面も見られたが、引けにかけて持ち直しており、2万7560円で取引を終えた。

ギャップアップから始まり、上値抵抗線として意識されている5日移動平均線を上回る場面も見られたが、基本的には短期リバウンドを狙ったロングの動きであり、買い一巡後はさえない値動きとなった。足元で売り越し基調が目立っていたクレディスイスの売買では、日経225先物、TOPIX先物いずれも若干買い戻した程度であり、フルカバーの動きは見せていない。また、東証1部の売買高は9億3700万株にとどまっており、短期筋の売買が中心だったようだ。

結果的には2万7500円を挟んだレンジ推移であり、価格帯別出来高を見ても2万7500円水準で積み上がっている。5日線は2万7640円辺りに切り下がってきており、連休中の海外市場の動向次第ではギャップアップでシグナルを好転させてくる可能性はありそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.53倍まで上昇した後は、急速に低下し一時14.41倍まで下げている。朝方こそギャップアップによりインパクトの大きい値がさ株が指数をけん引する格好となったが、買い一巡後はTOPIX型にシフトした格好だ。NT倍率は低下傾向が続いていることもあり、リバウンド局面ではNTショートを組成する動きに向かいやすいようだ。

手口面では、日経225先物はJPモルガンが680枚、ゴールドマンが600枚程度の売り越しに対して、野村が820枚、ABNアムロが560枚、クレディスイスが540枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はABNアムロが1440枚、ゴールドマンが920枚、BNPパリバが570枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが580枚、UBSが450枚、ドイツが400枚程度の買い越しだった。

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