明日注目すべき【好決算】銘柄 東京製鉄、日電産、野村不HD (21日大引け後 発表分)
21日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
東京製鉄 <5423> ★今期経常を83%上方修正
◆22年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比14.9%増の40.6億円に伸びて着地。鉄鋼需要の急回復による需給逼迫で鋼材市況が高値圏で推移するなか、販売数量が前年同期の落ち込みから回復したうえ、値上げ効果で製品出荷単価が上昇したことが収益を押し上げた。コスト削減の進展も大幅増益に貢献した。
併せて、販売価格上昇による利益幅の拡大を踏まえ、通期の同利益を従来予想の120億円→220億円に83.3%上方修正。増益率が2.4倍→4.4倍に拡大する見通しとなった。
インフォMT <2492> ★上期経常を2.6倍上方修正
◆21年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の2.8億円→7.2億円に2.6倍上方修正。減益率が61.8%減→2.5%減に縮小する見通しとなった。BtoBプラットフォームの請求書や受発注の新規契約数が増加し、月額システム使用料などが伸びたことが寄与。売上原価や販管費の発生時期が下期にずれ込むことも上振れの要因となった。
野村不HD <3231> ★4-6月期(1Q)経常は80%増益で着地
◆22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比80.5%増の278億円に拡大して着地。都市開発部門で収益不動産の売却収入が膨らんだことが寄与。仲介・CRE部門のリテール事業で売買仲介の取扱高、取扱件数がともに増加したことも大幅増益に貢献した。
エイトレッド <3969> ★4-6月期(1Q)経常は47%増益で着地
◆22年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比46.8%増の2億円に拡大して着地。政府によるDX推進や新型コロナウイルスの感染拡大を背景にテレワークが普及するなか、大企業向けワークフローパッケージや中小企業向けクラウドサービスの導入が伸びたことが寄与。
GW <3936> [東証M] ★今期経常を27倍上方修正
◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の500万円の黒字→1億3500万円の黒字(前期は3億3900万円の赤字)に27倍上方修正。暗号通貨「タイムコイン」の売却に伴い、営業外収益が増加することが上振れの要因。
レッグス <4286> ★上期経常を24%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆21年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の8.5億円(予想レンジ中値)→10.5億円に24.5%上方修正。増益率が2.5倍→3.1倍に拡大し、従来の2期ぶりの上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。流通顧客向けの物販やプレミアムグッズ案件が好調に推移したことが上振れの要因となった。
アジュバン <4929> ★4-6月期(1Q)経常は1.2億円の黒字に浮上・対通期進捗93%
◆22年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は1億2900万円の黒字(前年同期は600万円の赤字)に浮上して着地。4月にリニューアル発売した日焼け止めや前期投入したヘアケアブランド「KASUI」の販売が好調だったことが寄与。人件費などの管理費が減少したことも黒字化に貢献した。
第1四半期実績だけで、通期計画の1.3億円に対する進捗率が93.5%に達しており、業績上振れが期待される。
イトヨーギョ <5287> [東証2] ★今期最終を一転4倍増益に上方修正
◆22年3月期の最終利益(非連結)を従来予想の4200万円→3億4700万円に8.3倍上方修正。従来の51.2%減益予想から一転して4.0倍増益見通しとなった。岡山県瀬戸内市に保有する土地建物の譲渡に伴い、譲渡益3.8億円が発生することが最終利益を押し上げる。
日電産 <6594> ★4-6月期(1Q)税引き前は60%増益で着地
◆22年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比59.6%増の437億円に拡大して着地。家電向けコンプレッサーや搬送用ロボット向けモーターなどの販売が好調だったほか、自動車生産の回復を受けて車載関連の収益が好転したことが寄与。徹底した原価改善や固定費適正化を実行したことも大幅増益につながった。
株探ニュース