株価指数先物【寄り前コメント】 2万8000円辺りが心理的な上値抵抗線として意識されやすい

市況
2021年7月27日 8時15分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27950 +120 (+0.43%)

TOPIX先物 1937.5 +11.0 (+0.57%)

シカゴ先物 27950 +120

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

26日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。中国当局によるIT大手への規制強化の動きや7月のダラス連銀製造業活動指数が予想外に悪化したことなどを受けて売りが先行。しかし、決算発表がピークを迎えるなか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やフェイスブック<FB>、アルファベットC<GOOG>といった大型テック株などを中心に好決算を期待した買いが次第に優勢となった。S&P500業種別指数はエネルギー、自動車・自動車部品、消費者サービスが上昇する一方で、ヘルスケア機器・サービス、医薬品・バイオテクノロジー、商業サービス・用品が下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比120円高の2万7950円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比40円安の2万7790円で始まると、2万7640円まで下落幅を広げる場面が見られた。しかし、米国市場の取引開始前に上昇に転じ、2万7830円~2万7910円辺りでの保ち合いが継続。引けにかけて強含み一時2万7970円まで上昇幅を広げ、2万7950円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まろう。米国市場では大型テック株が買われているほか、決算を発表したテスラ<TSLA>が時間外で上昇していることも安心感につながりそうだ。

一方で、2万8000円辺りが心理的な上値抵抗線として意識されやすく、戻り待ちのショートの動きには注意したい。また、SOX指数は小幅に下落しており、構成銘柄は高安まちまちである。ハイテク主導の物色は期待しづらく、日経平均型の重荷となろう。

昨日の日経225先物は朝方に2万8150円まで上昇したが、早い段階で2万8000円を下回っており、ショートカバーを誘発させる流れにはならなかった。クレディスイスは若干ながらショートカバーの動きを見せているものの、指数インパクトの大きいソフトバンクグループ <9984> の弱い値動きが続くようだと、改めてショートを積み上げてくる可能性もあり、クレディスイスの手口を追っていく必要がある。

低下傾向を続けているNT倍率の反転は期待しづらく、昨年9月末水準の14.10倍台を意識したトレンド形成が続きそうだ。なお、VIX指数は17.58に上昇しており、再び25日を突破し、75日線を捉えてきている。NYダウ、ナスダックなどの上昇が支援要因となる一方、VIX指数の上昇がやや慎重姿勢に向かわせやすくするだろう。

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