アマゾンが決算受け時間外で下落 ガイダンスが予想下回る=米国株個別
アマゾン<AMZN>が通常取引終了後に 4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。クラウド部門のアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)も好調だった。ただ、営業利益が予想を下回ってほか、第3四半期のガイダンスも予想を下回る冴えない見通しを示している。
経済再開による人々の外出により、パンデミックによるeコマースの急速な成長は減速したことを示唆した。同社はパンデミックの安全対策に数十億ドルを投資し、施設全体の感染を最小限に抑えながら、圧倒的な需要を満たすために数十万人の労働者を雇用し続けている。それらのコスト増加が営業利益を圧迫した。
今月に創設者のベゾス氏から新CEOに交代したジャシー氏は、米国と欧州の規制当局の厳重な監視の下で、会社の急速な成長と持続的な利益増加を投資家に示さなければならない。
アナリストからは、投資家は同社の広告ビジネスとAWSからの予想を上回る好業績をよそ目に、eコマースの勢い鈍化に焦点を合わせた可能性があるとの指摘も出ている。
時間外で株価は6%の下落。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):15.12ドル(予想:12.28ドル)
・売上高:1130.8億ドル(予想:1105.6億ドル)
AWS:148.1億ドル(予想:141.8億ドル)
・営業利益:77億ドル(予想:78.2億ドル)
(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:1060~1120億ドル(予想:1187億ドル)
・営業利益:25~60億ドル(予想:81.1億ドル)
(NY時間16:52)時間外
アマゾン<AMZN> 3356.41(-243.51 -6.76%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美