株価指数先物【引け後コメント】 クレディスイスがショートカバーの動きへ

市況
2021年8月2日 17時49分

大阪9月限

日経225先物 27740 +390 (+1.42%)

TOPIX先物 1938.0 +33.0 (+1.73%)

日経225先物(9月限)は前日比390円高の2万7740円で取引を終了。寄り付きは2万7460円とシカゴ先物清算値(2万7450円)にサヤ寄せする形で買いが先行すると、直後につけた2万7420円を安値に強い値動きを見せた。前場半ばに一時2万7760円まで上昇幅を広げ、前引けにかけていったん2万7670円まで上昇幅を縮めたものの、ランチタイムに2万7800円を回復。後場は高値圏での保ち合いが続くなか、一時2万7820円まで上昇した。引けにかけては持ち高調整により利食い優勢となり、2万7740円で取引を終えた。

日経225先物は寄り付き後の一段高により、先週末の下落分を概ね埋めてきた。東京エレクトロン <8035>、ファナック <6954>、ソフトバンクグループ <9984>など指数インパクトの大きい値がさ株が堅調。特に先週末に決算を受けて急落したファナックがリバウンドを見せたことが安心感につながっている。また、香港ハンセン指数が強い動きを見せていたほか、グローベックスの米株先物も堅調であり、NYダウ先物は200ドルを超える上昇で推移。S&P500、ナスダック100先物も反発するなど、週明けの米国市場の上昇を見込んだ資金流入もあったと見られる。日経225先物は5日移動平均線を上回っており、直近の保ち合いレンジ上限である2万8000円突破を試す展開も期待される。

NT倍率は先物中心限月で14.31倍に低下。依然として切り下がる5日線に上値を抑えられる形で推移しており、一時14.29倍まで低下する場面が見られた。昨年9月末の14.10倍台を意識したNTショートの動きが続きそうである。

手口面では、日経225先物はABNアムロが3480枚、三菱UFJが950枚程度の売り越しに対して、ドイツが1380枚、BofAが1340枚、クレディスイスが1230枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが2200枚、ABNアムロが2070枚、BNPパリバが1200枚程度の売り越しに対して、BofAが2060枚、クレディスイスが2020枚程度の買い越しだった。ソジェンやABNアムロ、BNPパリバは裁定買い(先物売り・現物買い)の動きであろう。買い方はBofAが目立ったほか、クレディスイスはショートカバーと見られる。

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