株価指数先物【寄り前コメント】 NT倍率は14.25倍まで低下、トヨタやソニーG決算でNTショートに変化見られるか

市況
2021年8月4日 8時19分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 27640 +60 (+0.21%)

TOPIX先物 1932.5 +5.0 (+0.25%)

シカゴ先物 27670 +90

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

3日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)の感染拡大によって世界景気の回復ペースの鈍化が懸念されるなか、米長期金利が1.1%台に低下したことが嫌気され、売りが先行した。ただし、その後は6月の製造業新規受注が予想を上回ったことで景気敏感株が出直りを見せたほか、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアップル<AAPL>など大型テック株、決算を手掛かりにマイクロン・テクノロジー<MU>が買われるなど、買い優勢に転じている。S&P500業種別指数は医薬品・バイオテクノロジー、エネルギー、銀行が上昇する一方で、消費者サービス、メディア、商業サービス・用品が下落。

シカゴ先物清算値は日中大阪比90円高の2万7670円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比10円高の2万7590円で始まり、その後は2万7570円~2万7640円水準での保ち合いに。米国市場の取引開始後に一気に軟化し、一時2万7410円まで売られる場面が見られたものの、米国市場の切り返しに連動する格好で上昇に転じると、2万7680円まで上げ幅を広げた。買い一巡後は2万7650円を挟んだ狭いレンジ推移となり、2万7640円で取引を終えた。

本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い優勢で始まることになりそうだ。ただし、米国市場の上昇を受けた買い一巡後は、チャイナリスクを警戒した流れにより、香港ハンセン指数の動向に関心が向かうことになりそうだ。また、米国市場ではマイクロンテクノロジーなど決算を評価する動きが見られるものの、IPGフォトニクス<IPGP>は予想を下回った決算が嫌気されて18%超の下落となり、SOX指数の重荷となっている。日本においても決算発表がピークを迎えるなか、積極的なポジションは取りづらいだろう。

また、昨日の225先物は売り一巡後にいったんは買い直されたものの、ハンセン指数の動向を受けて下落幅を広げるといった荒い値動きだった。手口面では裁定に絡んだ商いのほかはポジションを大きく傾けている動きは限られており、スキャルピング中心の売買と見られる。そのため、仕掛け的な動きに対してカバーの動きも早いことから、ブレイク方向に追随するというよりは、リバウンドを狙った短期トレードとなろう。

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