GMOペパボ--- 2Qも2桁増収なるも、各事業においてプロモーションを中心に営業費用が増加し減益
GMOペパボ<3633>は6日、2021年12月期第2四半期(21年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比11.2%増の59.50億円、営業利益が同26.4%減の4.59億円、経常利益が同29.3%減の4.70億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.2%減の3.62億円となった。
ホスティング事業の売上高は前年同期比3.4%増の23.84億円、セグメント利益は同2.5%減の6.93億円となった。「ロリポップ!」の契約件数においてはムームードメインとの連携強化や、アフィリエイト経由での新規契約増加により424,258件(前年同期末比4.1%増)となった。上位プランやオプション機能への誘導強化の結果、顧客単価は390円(同2.4%増)となった。一方で、プロモーション等の営業費用も増加した。「ムームードメイン」においては、ドメイン更新料の上昇により顧客単価が増加したが、新規の契約者数が減少し登録ドメイン数は1,184,790件(同1.8%減)となった。
EC支援事業の売上高は前年同期比33.5%増の24.43億円、セグメント利益は同6.8%減の5.68億円となった。「カラーミーショップ」においては、従来の月額制に加えて5月より初期費用無料・月額利用料無料でネットショップを開設できるフリープランを導入したことに伴い、契約件数が42,702件(同4.1%増)となった。また、国内消費においてEC利用の高まりによる流通金額増加に伴い、流通連動型の売上が増加したことから、顧客単価は3,414円(同8.0%増)と増加した。「SUZURI」は、継続的な新アイテムの追加や夏季シーズンにおけるTシャツセール等を実施した結果、会員数は87万人(同61.8%増)、流通金額は15.2億円(同49.6%増)と増加したが、プロモーション等の営業費用も増加した。
ハンドメイド事業の売上高は前年同期比2.0%減の9.95億円、セグメント利益は同38.0%減の1.40億円となった。流通金額は76億円(同1.9%増)となったものの、「巣ごもり需要」が拡大した前年同期と比較して注文件数が鈍化した。
金融支援事業の売上高は前年同期比51.2%増の0.94億円、セグメント損失は0.73億円(前年同期は1.70億円の損失)となった。「FREENANCE」においては、2020年から開始したフリーランスと関係の強い企業との提携や連携を強化したことにより、請求書買取額が増加した。
2021年12月通期の連結業績予想については、売上高が前期比20.1%増の132.23億円、営業利益が同20.2%増の11.14億円、経常利益が同14.6%増の11.27億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.2%減の7.95億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》