日経平均は3日続伸、米雇用統計受け一時300円超高、その後急失速/相場概況

市況
2021年8月10日 15時54分

日経平均は3日続伸。日本の3連休中、米国では6日発表された7月雇用統計で雇用者数が市場予想を上回る大きな伸びを示し、労働市場の回復を好感して10年物国債利回りが1.3%台まで上昇した(債券価格は低下)。連休明けの東京市場でもこうした流れを引き継いで金融株や好業績銘柄を中心に買いが先行し、日経平均は66円高からスタート。前場中ごろに一時28128.61円(前週末比308.57円高)まで上昇したが、買いが一巡すると急失速し、後場中ごろにはマイナスへ転じる場面もあった。

大引けの日経平均は前週末比68.11円高の27888.15円となった。東証1部の売買高は10億8759万株、売買代金は2兆6076億円だった。業種別では、空運業、医薬品、陸運業が上昇率上位だった。一方、その他製品、非鉄金属、石油・石炭製品が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は36%となった。

個別では、米長期金利の上昇で三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株が買われ、ソフトバンクG<9984>も堅調。トヨタ自<7203>は小じっかり。新型コロナウイルスの飲み薬について年内に100万人分以上の供給体制を整える方針と伝わった塩野義<4507>は6%超上昇した。NTT<9432>は自社株買い実施を好感した買いが入り、業績上方修正のミズノ<8022>や三井金<5706>は商いを伴って急伸。チャームケア<6062>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、売買代金トップのレーザーテック<6920>は続落。今期は増益率が鈍化する見通しとなっており、ネガティブ視した売りが先行した。住友鉱<5713>は決算発表による材料出尽くし感から6%超の下落。任天堂<7974>は3%の下落で年初来安値を連日更新し、郵船<9101>やソニーG<6758>もやや軟調ぶりが目立った。また、りらいあ<4708>などが東証1部下落率上位に顔を出した。

《HK》

提供:フィスコ

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