東京株式(前引け)=続伸、新型コロナ懸念で買い一巡後は伸び悩み
12日前引けの日経平均株価は前営業日比57円31銭高の2万8127円82銭と続伸。前場の東証1部の売買高概算は5億3444万株、売買代金概算は1兆2534億円。値上がり銘柄数は1160、値下がり銘柄数は881、変わらずは144銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウが連日の最高値に買われたことを受け、景気敏感株を中心にリスクオンの地合いとなった。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、経済活動への影響を警戒した利益確定売りも出ているほか、あすがオプションSQ算出日ということもあって、買い一巡後は日経平均も伸び悩んだ。値上がり銘柄数は全体の5割強にとどまっている。
個別では売買代金トップの日本郵船<9101>が上昇、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運大手が揃って高い。SMC<6273>が大幅高、電通グループ<4324>、第一三共<4568>も買われた。野村マイクロ・サイエンス<6254>はストップ高、国際紙パルプ商事<9274>は値上がり率トップに買われた。半面、任天堂<7974>が安く、東京エレクトロン<8035>も軟調。SUMCO<3436>も値を下げた。グレイステクノロジー<6541>がストップ安となり、セレス<3696>も急落した。