ディズニーが決算受け上昇 アナリストからの目標株価引き上げも相次ぐ=ダウ採用銘柄
ディズニー<DIS>が上昇しておりダウ平均をサポートしている。前日引け後に4-6月期決算(第3四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。「ディズニー+」の加入者が累計で1.16億人と予想を上回る伸びを示したほか、パンデミックの影響を受けたテーマパーク部門の売上高及び営業利益も予想を大きく上回った。
同社のチャペクCEOは「われわれは第3四半期を力強い立場で終了することができた。パンデミックの継続的な課題の中で事業が成長軌道にあることに満足している」と述べた。 また、同社は声明で「パンデミックに関連の政府の規制に対応し、安全対策実施するために追加コストが発生し、今後もそれは続く」と述べた。2021年には約10億ドルの追加費用が見込まれるとしている。
市場からは、まだ嵐の雲はいくつかあるものの、今回の決算は、世界中のリゾート閉鎖、クルーズ船の運航停止、そして、映画館への入場制限を引き起こしたパンデミックから、同社がどのように回復しているかを示したとの声も聞かれる。
また、アナリストからの目標株価引き上げも相次ぎ、218ドルに引き上げたアナリストもいた。「1.16億人のディズニー+の加入者数は、第3四半期後半に顧客ベースが1.1億人を僅かに上回ったとのメディアのレポートよりも先んじて上回っていたことを示唆している」と述べた。
また、別のアナリストからは「同社はストリーミング戦争の勝利者となった」との声も聞かれた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.80ドル(予想:0.55ドル)
・売上高:170.2億ドル(予想:168億ドル)
メディア・エンターテインメント:126.8億ドル(予想:129億ドル)
パーク・リゾート・消費者向け製品:43.4億ドル(予想:40.5億ドル)
・ディズニー+加入者:1.16億人(予想:1.13億人)
(NY時間09:43)
ディズニー<DIS> 186.59(+7.30 +4.07%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美