ドアダッシュが決算受け下落 多額の投資が利益を圧迫 今後も続く可能性=米国株個別

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2021年8月13日 23時08分

食品配達や出前のプラットフォームを手掛けるドアダッシュ<DASH>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表しており、EBITDAや売上高は予想を上回ったものの、1株損益が予想以上の赤字だった。ガイダンスも公表しており、概ね予想を上回る見通しを示した。

ただ、株価は冴えない反応。同社が非食品カテゴリーへの進出や国際展開、そして、ドライバー確保のための投資を増やしたため、コストは2倍以上となった。同社はこの支出は継続すると述べている。同社は強気な通期売上高見通しを示しているものの、新規顧客獲得と注文率の季節的低下が予想されるとも警告しており、消費者の行動は依然として不透明だとも述べている。

アナリストからは、「フードデリバリーの3桁の成長は長期的に持続しない。同社の場合、成長を支えるために、新しい分野に多くの投資を当てる必要がある」との指摘も出ていた。その分、利益は縮小する。

なお、筆頭株主はソフトバンクグループで18.6%を保有。

(4-6月・第2四半期)

・1株損益:-0.30ドル(予想:-0.21ドル)

・売上高:12.4億ドル(予想:10.9億ドル)

・EBITDA(調整後):1.13億ドル(予想:0.64億ドル)

・オーダー数:3.45億(予想:3.34億)

・配達取扱額:104.6億ドル(予想:97.8億ドル)

・貢献利益:2.9億ドル(予想:2.46億ドル)

(7-9月・第3四半期見通し)

・EBITDA(調整後):0~1億ドル(予想:0.39億ドル)

・配達取扱額:93~98億ドル(予想:86.6億ドル)

(通期見通し)

・EBITDA(調整後):1.5~3.5億ドル(従来:0~3億ドル)(予想:2.12億ドル)

・配達取扱額:390~405億ドル(従来:350~380億ドル)(予想:374.2億ドル)

(NY時間09:54)

ドアダッシュ<DASH> 181.07(-7.14 -3.79%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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