NY株式:米国株式市場は小幅続伸、消費者信頼感の悪化が上値抑制
ダウ平均は15.53ドル高の35,515.38ドル、ナスダックは6.64ポイント高の14,822.90で取引を終了した。
根強い回復期待を好感した買いが続き、寄り付き後、上昇。その後、発表された8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外に10年ぶり低水準に落ち込むと、強い回復への期待が大きく後退。上げ幅を縮小した。しかし、企業の好決算や連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり低金利を維持するとの期待を受けた買いが下支えとなり、ダウは連日で史上最高値を更新して終了。セクター別では、食品・飲料・タバコ、医薬品・バイオが上昇した一方で、銀行やエネルギーが下げた。
エンターテインメントのディズニー(DIS)は昨日取引終了後に発表された決算で、収益や動画配信ディズニープラス契約者数の伸びが予想を大幅に上回り買われた。製薬会社のファイザー(PFE)は当局が免疫が弱い人を対象とした3度目のワクチン投与推奨を決定したことが好感され、上昇。ネットオークションを運営するイーベイ(EBAY)は好決算を受けた買いが続いた。旅行情報・予約サイト運営のエアビーアンドビー(ABNB)は、デルタ変異株流行により7-9月の予約が減少すると警告したが、好決算を受けた買いが根強く、上昇。
投資家の恐怖心理をあらわすVIX指数は15.19まで低下し7月初旬以来の低水準となった。
(Horiko Capital Management LLC)
《YN》