【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─コロナ禍への免疫光る銘柄に着目!
「コロナ禍への免疫光る銘柄に着目!」
●コロナ禍による下落はこれまで適度な押し目に
まずは、ある新刊を紹介したい。
Amazonを見ていたら、「1億円を作る! 億り人がやっている株探の超スゴい裏ワザ大全」(宝島社)、こんなタイトルの本が出版されているではないか。これは読まないわけにいかないということで、早速取り寄せて読んでみた。
この原稿を書く前に読み終えたばかりだが、「株探」でコラムを連載している私も知らなかった利用法に加え、親しくしているDAIBOUCHOU氏をはじめ、某OL(emi)氏、愛鷹氏、余弦氏、uki5496氏、さらには億り人どころか“10億り人”の井村俊哉氏の株探活用術も詳細に紹介されていて、実に充実した内容になっていた。だからといって必ず買って読まなくてはならないというわけではないが、読んで損はない本として太鼓判を押せる。
さて、東京市場。オリンピックが終わって、まずまずの動きだ。週初の2連騰後は軟調だが、これはやむを得ない。新型コロナの感染拡大が止まらず、12日は全国の新規感染者数が過去最高となった。変異株のデルタ株が猛威を振るっているためだが、それを食い止める有効な方法がない。
人流を半分以下にしたいというのが政府の期待だろうが、絵に描いた餅だろう。いまや耳は貸しても、足を止めない国民が多くなっている。
ただ、コロナの感染拡大というネガティブ材料は、これまで数え切れないほどの回数、東京市場の足を引っ張ってきたが長続きしたことはない。結果的には適度な押し目を入れる形となっている。
●コロナ禍に負けない銘柄たち
今回もそうなると見てよく、そこで注目したいのは、コロナの感染拡大で売られてもおかしくないのにそうはなっていない、コロナ禍への免疫ができている銘柄になる。
具体的には、まずはヒマラヤ <7514> になる。 スポーツ・ゴルフ用品主体の小売りチェーンを経営しており、いまはオリンピック・パラリンピックでスポーツ熱が高まる方向だ。夏が過ぎ、秋が近づくとそれはより明確になるため、いまのうちに投資しておけばよい。
学習塾でのクラスターが問題になっているが、それは多くの生徒が1カ所に集まることで起きていると考えられる。個別指導形式ならそのリスクは低くなることから、リソー教育 <4714> もコロナ禍に負けない銘柄になる。この会社は首都圏で個別指導学習塾「TOMAS」を運営している。
業務用冷凍冷蔵庫 の需要は猛暑が続く9月頃までは落ちないと見てよい。その後は飲食店の経営も次第に平常化すると考えると、冷凍冷蔵庫需要は今後も拡大する。こんな観点から大和冷機工業 <6459> だ。
巣ごもり需要の増加がまだ続いているのがZOZO <3092> 。出店ブランドからの受託販売手数料が収益源となるビジネスモデルであり、経営の安定性が非常に高い点が魅力だ。
好決算銘柄にも目を向けておくと、私の大好きな銘柄の一つであるメック <4971> がある。電子基板向け特殊薬品に強く、今後も需要の減少は当面考えられず、投資魅力は変わらずだ。
最後に東和薬品 <4553> を。後発医薬品は薬価の引き下げがネガティブ材料になることが多いが、この会社の場合、抗うつ剤などの販売増で薬価引き下げの影響を乗り越えており、株価も引き続き期待が持てる。
2021年8月13日 記
株探ニュース